料亭での和食の作法 茶碗や皿の上に箸を置くのはマナー違反

NEWSポストセブン / 2013年12月31日 7時1分

 能楽や歌舞伎と並び、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録された。和食店で恥をかかない、細かい和食作法とは? 石川県金沢市にある、1830年創業の老舗料亭「大友楼」主人・大友佐俊さんに聞いた。

 旅館の夕食や料亭の宴席など、御膳が並ぶ会食の席では、席を外す時、他の客の後ろを通る姿をよく目にするが、これは間違い。

「給仕をする人たちはみんな前を通っているでしょう? あれが正しいのです。日本料理の席では、壁にかかった掛け軸や生けられた花などのしつらえも大事な役割を果たしています。それらを傷める可能性があるので、後ろを通るのは避けます」

 箸置きがない場合、手を休める時に、茶碗や皿の上に箸を置く人もいるが、これもマナー違反。

「箸置きは江戸時代の末になって出てきたもので、それまでは御膳のふちにお箸を置いていました。ふちがちょっと高くなっているのは、そこにお箸を置くためなんです。つまり、御膳のふちが箸置きの役割をしていたのです」

 ほかにもある。

「会席で給仕の人に『お召し上がりください』と言われたら、『お手数をおかけします。心置きなくいただきます』といったことは口にしなくてもいい。その気持ちを持って、頭を軽く下げましょう。何より感謝する気持ちが大切なのです」

 言葉よりも、態度で伝える。感謝の気持ちを充分に伝えるためにも、美しい作法を身につけたいものだ。

※女性セブン2014年1月9・16日号

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