有名実業家 就活は「成長分野ではなく自分の価値観で選べ」

NEWSポストセブン / 2014年1月15日 7時0分

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就活での会社の選び方について語る前刀禎明氏

 アップルではスティーブ・ジョブズ氏の信頼を得て、世界戦略の策定とマーケティングに大きく貢献した実業家の前刀禎明さん(55才)。それ以前は、ソニー、ウォルト・ディズニー・ジャパン、AOLジャパンを経て、ライブドアを創業とジャンルの違うさまざまな企業を経験してきた。そんな前刀さんに、学生は仕事をどう選ぶべきかを聞いた。就活に悩む学生は、いかにしてやりがいのある仕事を見つけたらいいのだろうか?

――現在は人材教育に関する仕事に携わっている前刀さんから見て、今の学生について思うことは?

前刀:今は知識が豊富でそつがない学生が多いですね。インターネットでいくらでも簡単に情報が取れるので、同じ情報を共有しがち。われわれの学生時代には、個性が強くてとんでもないこと言う学生がいましたよ。というのは、その情報が現実的かどうかも調べる術がなく勝手に妄想できたからです。今の学生は、あらゆる情報にアクセスできるがゆえの不自由さがあります。ネット断食じゃないですが、すぐにネットで調べる前に考えるということを絶対やったほうがいいと思います。自分がいろんなことを想像する力がつくので。今はそれが本当になくなっていると感じています。

 例えば、少し前に雑誌や書籍で流行った“スタンフォードの~”や“ハーバードの~”というマジックワードに傾倒する学生が多かったですが、学生に限らず、何かこれがいいと言われたことに対して、みんなが同じ方向を向いて取り組んでしまう。ぼくが“Think different=自分らしくあれ”と言うのは、あくまでも個人が自分の価値観を大切にして生きる。その結果、世の中から求められる自分ならではの強み、“スイートスポット”ができることを意識してほしいからです。

――ある部分では、外部の情報から離れるのも必要だということですね。

前刀:必要な情報なんてそんなにないですよ。人の意見に毒されないこと。それはある意味訓練、意識ですね。もうひとつは、調べることによって物事を効率的に進められますが、無駄骨折りたくないとか、あんまり効率を重視しているのもよくない。今、みなさん失敗をすごく嫌がりますよね。失敗は、確かにその時はマイナスな出来事かもしれないけど、失敗してもいいじゃん!と恐れない気持ちが大事です。最近の悲しいトレンドですが、就活に失敗して自殺する子がいますね。考えられないことですが、それはそれまでに失敗したことがないからこそ、ショックが大きいのだと思います。

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