今年期待の銘柄 資源・エネルギー関連で商社やプラントなど
NEWSポストセブン / 2014年1月15日 7時0分
昨年末に日経平均が1万6000円台に乗り、年明けも上々のすべり出しを見せた今、年内の「2万円」という大台はきわめて現実的な目標となった。安倍政権のなりふり構わぬインフレ&円安政策の中で、どのような株が上がるのか。
いうまでもなく、インフレではモノの価値が上がり、カネの価値が下がる。東京海上アセットマネジメント投信のチーフファンドマネージャー・平山賢一氏が語る。
「モノの値段が上がるので、確かな価値があるモノを持っている企業は強い。実際、過去の米国のインフレ時に、物価上昇率を上回るパフォーマンスを見せたのが資源・エネルギー関連銘柄です。そこで今、『ガス田』『油田』『レアメタル全般の鉱脈』を持っている、あるいは開発に携わっている企業が注目だと思われます」
株の場合、銘柄によっては年末までに大化けして資産倍増も夢ではないというのが、カブドットコム証券のマーケットストラテジスト・河合達憲氏だ。
「資源・エネルギー関連でいえば、代表的な銘柄は大手商社です。でも、最も値上がりが期待できそうなのが、その資源やエネルギーの値上がりに加え、火力発電の存在感の高まりによってビジネスチャンスが拡大するプラント関連でしょう。銘柄としては、IHI(7013)、千代田化工建設(6366)、三菱重工業(7011)、日揮(1963)などが挙げられます」
また、インフレ時には不動産価格の値上がりが期待できるが、不動産関連株はどうか。
「すでに大手不動産株は高くなっています。今仕込むなら、含み資産として不動産をたくさん持っている、いわゆる土地持ち企業株がお勧めです。中でも、大幅な値上がりが予想されるのが、比較的知名度の低い地味な企業。銘柄としては、昭和飛行機工業(7404)、東京テアトル(9633)が挙げられます」(河合氏)
インフレ時は資産を持っている人はより豊かになり、高額なものは値上げしても売れる。そこで、人気のある世界的なブランドの株価も上がる傾向がある。
「そうした企業は日本にもありますが、やはり圧倒的に欧米に多い。米国株であれば、日本のネット証券で簡単に買えます。ヨーロッパであれば、世界のブランド企業に投資する投資信託『ブランド・ファンド』が日本でも複数あります。どの企業が良いか迷う場合は、とりあえず自分の好きなブランドを買えばいいでしょう」(前出・平山氏)
※週刊ポスト2014年1月24日号
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
米株は小反発、FRBが金利据え置き 波乱なく通過
ロイター / 2019年12月12日 6時57分
-
ハゲタカブーム復活?大手不動産株、銘柄選びのポイントは「実質PBR」
トウシル / 2019年12月5日 7時56分
-
米国株市場は小幅続落、米中通商協議巡る情報交錯で様子見
ロイター / 2019年11月22日 7時34分
-
レバレッジ付き投資信託続々 機械学習も組み合わせた「米国分散投資戦略ファンド」
ITmedia ビジネスオンライン / 2019年11月18日 12時5分
-
年初来騰落率23%超!2020年注目の海外ETFと日本株高の持続力(香川睦)
トウシル / 2019年11月15日 7時34分
ランキング
-
1大戸屋「誠実に受け止める」 ガイアの夜明けで「ブラック」批判
J-CASTニュース / 2019年12月13日 11時21分
-
2コストコの通販が「高い」と思う人の大きな盲点 送料だけでなくその分、従業員を働かせている
東洋経済オンライン / 2019年12月12日 18時0分
-
3いきなり!ステーキの「お願い」が物議醸した訳 社長直筆文言ににじむ自画自賛と上から目線
東洋経済オンライン / 2019年12月13日 7時40分
-
4「グリーン車」使いますか? 経験最多は新幹線 利用頻度は普通列車なら「時々」が多数派に
乗りものニュース / 2019年12月13日 11時0分
-
5セブン、40年間FC店社員・バイトに賃金未払い…労基署の指摘を隠蔽し是正せず
Business Journal / 2019年12月11日 19時10分