本田圭佑 デビュー戦のポスト直撃シュートに負のジンクスも

NEWSポストセブン / 2014年1月25日 16時0分

 イタリア・セリエAのACミランに移籍した本田圭佑(27)。日本からやって来た「背番号10」には地元メディアの期待も高いが、本田が今後もセリエAで活躍できるかを占ううえで重要な意味を持ってくるのがデビュー戦だった。

 本田は1月12日のサッスオロ戦で、後半20分に途中出場を果たすと、同38分には左足でポストを直撃する強烈なシュートを放つなど、チームを活性化させた。イタリア各紙も軒並み高評価を下し、上々のデビュー戦となったように思える。

 だが、過去セリエAに籍を置いた日本人選手を振り返ると、デビュー戦での惜しいシュートには嫌なジンクスがある。

 1999年、ベネチアで日本人3人目となるセリエA選手となった名波浩は、開幕戦で0対1とリードされた場面で途中出場すると、左サイドから正確なクロスを挙げ、同点ゴールをアシスト。終盤には、ポストを直撃する強烈なシュートを放ったが、惜しくもゴールはならなかった。

 翌節はスタメンかと期待されたが、出場機会なし。その後、スタメンを張る機会もあったが、レギュラー奪取までは至らず。1シーズンでジュビロ磐田に復帰することになる。もし開幕戦のシュートがあと数センチ中に入っていれば、名波のサッカー人生は大きく変わったかもしれない。

 ポストに泣いた選手はまだいる。2003年、サンプドリアに在籍した柳沢敦だ。レッジーナとの開幕戦、後半リードを許した場面でピッチに立つと、ゴール前で裏に飛び出し、フリーで強烈なシュートを放つ。しかし、GKベラルディが手を伸ばし、わずかに指に当てると、ボールは軌道を変えてポストに直撃。入っていれば、同点ゴールとなる一撃だった。

 その後も、柳沢は控えを脱出することなく、スタメン出場はほとんどなし。1年目の通算出場時間は422分。シーズンの大半を途中出場で終え、サンプドリアからメッシーナに移籍することになる。

 2006年、鹿島アントラーズの小笠原満男は、柳沢と入れ替わるように、メッシーナに入団。レッジーナとの“海峡ダービー”で、1対0とリードした後半8分に投入され、デビューを果たす。6分後に、マイナスからのクロスに頭で飛び込むも、ヘッドは惜しくもGKに弾き返された。小笠原は結局、1シーズンでセリエAに去っている。

 このように、過去にセリエAのデビュー戦で、ポストに好かれ過ぎるなど惜しくもゴールを逃した日本人選手は、そのまま活躍することなくチームを去ったケースが多い。逆に、開幕戦で得点を挙げた中田英寿や森本貴幸は長らくセリエAに在籍した。開幕戦で負傷交代した三浦知良を皮切りに、過去に9人の選手がイタリアでプレーをしているが、在籍最長年数1位は中田と森本の7シーズンとなっている。

 デビュー戦で『点を入れた選手』と『惜しいシュートを放った選手』では、これほどまでに明暗が別れているのだ。とはいえ、本田はモスクワリーグで実績を残し、伝統のあるACミランに背番号10で迎え入れられた男。あと数センチ…わずかな差を、いつまでも悔やむようなことにはならないはずだ。

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