犬の散歩時のリード「引っ張り」問題 解決法を専門家が解説

NEWSポストセブン / 2014年2月6日 16時0分

 公園などで犬の散歩に訪れる人たちをみていると、思い思いの方角へ行こうとする犬を、リードでグイッと引っ張る光景を見かける。ところが、逆に犬にリードで引っ張られる場合も少なくない。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、犬によるリードの「引っ張り」問題解消法について解説する。

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 犬に対するお悩みで、必ず出てきますな、この散歩時の引っ張り。

 引っ張ったらダメ! ってリードをグイっと引く。鎖の首輪なんかをつけて、ガツンと首にショックを与えたりする飼い主もいる。

 何故引っ張るのか? 古~い考えだと、群れの行き先はリーダーが決める、すなわち、犬が引っ張るのは、犬がリーダーになってるから。だから飼い主の方が強いんだぞ、って伝えるために首を締め上げる必要がある、っていう。

 でもですね、この理由付けと解決策は、うまく行かない。なぜなら、理由付けが間違ってるから。

 では、犬が引っ張る、真の理由は何か。もちろん謎解きの手がかりは、動物の学習パターンにある。動物がその行動の頻度を高め習慣化してくのは、その行動を起こした結果、いいことが起きてるから。

 すなわち、引っ張った結果いいことが起きてる。首を絞められようが、ガツンとやられようが、結果的に行きたいところに行けてる。それが、引っ張ってる真の理由。

 であれば、引っ張ったら止まればいい。引っ張ると行きたいところには行けない、引っ張らないと行きたいところに行ける。さぁ、どっちを選ぶ? ってな感じで対処する。

 もっとも、はなから散歩全体でこの対応をしようもんなら、何時間かかっても、散歩から戻れない。

 まずは、例えば公園好きなら入り口5メートル手前からやってみる。初日はその5メートルを進むのに、10分かかるかも知れない。でも、やがて常にリードをたるませて進めるようになる。そうなったら、入り口までの距離を延ばす。さらに、他の場所でも試してく。たったこれだけで、数か月後には、引っ張らない犬ができあがる。

 あら? なんか疑ってません? コレ、非両立行動分化強化っちゅう理論に裏付けられた、ちゃんとした対処法なんだってばぁ……。

※週刊ポスト2014年2月14日号

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