「今度会おう」「企画出します」で何もせぬ「やるやる詐欺」

NEWSポストセブン / 2014年2月23日 16時0分

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豆柴センパイ、捨て猫だったコウハイと。

「間違いを犯したことのない人というのは、何も新しいことをしていない人のことだ」と語ったのはアルベルト・アインシュタインです。古今東西の賢人による名言やことわざなどから良好な人間関係を作るためのヒントを解説した書『あいつの気持ちがわかるまで』(宝島社)を上梓した著述家の石黒謙吾さんが、この言葉の真意を解説します。

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身の周りにいませんか? いつまで経っても具体的に動かない人が。「今度会おう会おう!」と言いながら日にちの約束をしてこないとか。僕はこれを「やるやる詐欺」と呼んでいます。こういった人々はいつも「やりましょうよ、やりましょうよ!」とその時だけは威勢が良い。いや、別に「やっぱダメでした! 会えません!」だったら構わない。それを言ってくださいよ! 具体的に動かないと絶対進まないのに、動いてくれない人が多過ぎる。

一番カッコ悪いのはもっと大きいやつですね。「やっぱ、情報化時代はこういう新しい動きをしないといけない!」みたいに、あまりにもスケールがデカ過ぎることを言う。各論では何ですか? 一歩動き出すために何をやるのですか? と尋ねて答えられないと、「お前は評論家か!」と思います。「批評」という行為や、「自分はこれから大きいことをやりたい」という状況にある時は、そのことは言わない方がいいのではないでしょうか? 大きい話はなかなか達成できることではないので、「やるやる詐欺」扱いされてしまうからです。

でも、小さい話は言えばいい。話すことによって結果に繋がるかもしれないですからね。僕は今年53歳ですが、小さい話を言えるようになったのはこの2~3年のことです。若い頃に言ったら、「夢見がちなヤツめ」と思われると思っていたので、それはカッコ悪いな……、と。

でも、53ってオッサンですから、体力も減っているし徹夜もできないので、何かを実現するにも若者に敵わないところがあります。でも、「これを実現するのは夢じゃないか……」と思うことはあるものの、普段から常に半分くらい、イメージしていることは実現できているわけです。年を取って経験も増え、少しは足場が固まっているので、できるようになったのかもしれません。そういった意味では、オッサンは小さな話は言ってしまっても構わないでしょう。

20代の人は自分の現在の器といいますか、能力とはかけ離れたことを言いがちです。夢は大きい方がいいですが、あまり言わない方がいいです。夢は言っていた方が実現する――こういう意識も分かります。でも、人がどう思うかを考えた方がいいです。目先のこと、たとえば来週できそうなことや、1年くらいでできることがあるのであれば、いいです。会社を作り、1年間で3倍の売り上げにする、とかだったらいい。しかし、「世の中を動かす」みたいな具体性ないものはダメなんです。抽象論になってしまうのですね。

NEWSポストセブン

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