読売新聞朝刊掲載の人生相談欄 老いらくの恋に悩む内容増加

NEWSポストセブン / 2014年3月14日 11時0分

 読売新聞の「くらし」面に掲載される相談コーナー『人生案内』が今、「身につまされる」「励まされる」と、シニア層から大きな注目を集めている。

『人生案内』は、今年で100周年の人気企画。読者が投稿した生活上の悩み全般を、作家や精神科医ら識者が、日替わりで回答する人生相談コーナーだ。

「毎朝新聞が届いたら、ここから読む」(80代男性)という声も多い投稿欄だが、最近では子育てや就職、介護などの相談に混じって、70代前後の高齢世代が“老いらくの恋”について悩む内容が増えているのである。

 いくつか、その実例を紹介しよう。

 妻を9年前に亡くした70代男性は、再婚を考えて複数の女性と付き合ったことが“本命”の彼女に知られ、疎遠になったと悩む。

<彼女は、私が彼女とだけ交際中と信じていました。私が別の女性とも関係したとポロッとしゃべって以来、円満な付き合いができなくなりました。彼女に言われて別の女性と別れましたが、彼女は交際をやめたいと言います。彼女を失いたくありません。どうしたらよいでしょう>(同紙2013年12月31日)

 複数の女性とはメールや電話から男女の関係までいろいろだとも語り、70歳を過ぎてなお“お盛ん”なことに感心するが、本命の彼女を思う気持ちは真剣そのもの。これに対する識者の回答は「誠実な態度を徹底的に示せ」だった。

 元々このコーナーは、これほど高齢者の恋愛相談が多くはなかったという。回答者の一人で精神科医の野村総一郎氏が語る。

「禁じられた恋や、若い夫婦や職場の不倫などが定番でしたが、ここ数年、高齢者の恋愛相談が明らかに増えています。寿命が延びた結果、老後の過ごし方の一つとして恋愛が捉えられているのでしょう。人生経験が豊富な分、悩みの内容や語り口に味わいがありますね」

 70代ともなると伴侶を失う人も少なくない。でも、自分はまだまだ元気。単身世帯が増加するであろう今後の長寿社会で、もう一花咲かせたいという願いは多くの人の実感となっているようだ。

※週刊ポスト2014年3月21日号

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