福島原発事故の影響で奇形児生まれた、がん患者増えたはデマ

NEWSポストセブン / 2014年3月14日 7時0分

 ネット上では福島原発事故の影響だとするさまざまな健康被害の情報が流れたが、大半は根拠やデータのない風説だ。例えば、以下のようなものがある。

●奇形児が生まれた
 広島・長崎の被曝者の追跡調査(放射線影響研究所調査)の結果を見ると奇形児が有意に増えたとは言えない。さらに、被曝者の子孫に影響が遺伝した例もない。今回の福島でも奇形児が増えたというデータは、いかなる調査、統計でも存在しない。また、流産が増えたとの噂も流れたが、そのような事実もない。

●がん患者が増えた
 放射線はDNAに損傷を与えるので、大量の放射線を浴びれば、がんなどのリスクが高まる。しかし前出の放射線研究所調査で100ミリシーベルト以下の低線量被曝でのリスク増加は確認されていない。

●急性白血病で鼻血、下痢に
 非常に高い線量の放射線を1度に被曝した場合(急性放射線症)に造血幹細胞が死んで出血が止まらなくなったり、小腸内の幹細胞が死んで下痢をしたりする。福島のような低線量被曝ではあり得ない。鼻血や下痢があったとしても放射線被曝とは関係がない。

 漠然とした不安感から不正確な情報、根拠ないデマに乗せられると、被災地の人々を傷つけ、差別を生む。

※SAPIO2014年4月号

NEWSポストセブン

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