最近の高学歴の若者 非大手で自由な働き方選択する人が増加

NEWSポストセブン / 2014年3月15日 16時0分

 日本の教育問題で偏差値はよく「悪者」にされる。しかし偏差値教育の勝者でありながら大手企業でなく中小企業、ベンチャーに飛び込んでいく若者たちがいる。コラムニストのオバタカズユキ氏がリポートする。

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 他の国でもそうかもしれないが、日本人は教育談議が大好きで、ときに熱くなりがちだ。学校教育を受けるのは多感な時期なので、人それぞれに思いがあり、大人になっても一言申さずにはいられない。

 最近では、3月8日から10日にかけて、脳科学者の茂木健一郎氏がTwitterでほえまくった。共感と反感、同意と異論がネット界で渦巻き、たとえば、以下のツイートは、1万1千回以上もリツイートされた(3月12日現在)。

<つぶれろ、駿台、つぶれろ、代ゼミ、つぶれろ、河合塾、つぶれろ、東進ハイスクール、つぶれろ、ありとあらゆる、偏差値を計算する、くされ外道予備校ども、みんなつぶれろ! 日本の10歳、11歳、12歳、13歳、14歳、15歳、16歳、17歳を、偏差値奴隷から解放せよ!>

 ありゃま、酒酔いで暴走しちゃったのかなという印象だが、茂木氏はいったん寝て起きてまたPCに向かったようだ。約7時間半後にも、<っていうか、昨夜の一連のツイートの、最後のやつが7000回近くRTされていて、びびりました。一夜明けても、認識は全く変わりません。偏差値に基づく受験産業は、日本に要らないと私は断言します。>とつぶやいた。翌々日まで同テーマで35本前後のツイートに励んでいた。

 何が茂木氏の逆鱗にふれたのかは、いまひとつ不明だ。が、氏の主張自体はわりとシンプルで、勝手に意訳させてもらうと、偏差値による序列化は日本の子供たちを委縮させている、偏差値入試は日本人の自由な能力の開発を妨げている元凶である、という話をしていた。

 もう何十年も前から繰り返されている偏差値社会批判と、茂木氏の主張はそんなに大きく変わらない。やたらに細かい暗記を強いるなどの詰め込み教育で大学入試に向かわせることの不毛さ、その入試の結果がまんま大学卒業後の社会的ポジションにつながることの理不尽さに怒っている。

 大学受験経験者のうちかなりの割合の日本人は、「こんなの覚えたって将来に無意味じゃん」「なのに偏差値で自分の価値が決まるとかやってられねーよ」と愚痴ったはずで、茂木健一郎氏はその思いを熱く代弁してくれたわけだ。昔の私も同様の不満を強く抱いた受験生だったから、茂木氏のツイートで救われた若者がいたとしたら、その気持ちが手に取るようにわかる。

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