シルバー人材センター活用の仕事 月平均の配分金は4万6343円

NEWSポストセブン / 2014年3月22日 16時0分

「定年延長時代」といっても、定年が60歳から5年延びるだけ。だが、結局は貯蓄が足りず、働きたい方々も多いことだろう。そんな死ぬまで働きたいシニア世代の「終職活動」。自分にあった職を探すにはどんな方法があるのだろうか。

 まず、シニア世代向けに多くの募集が集まるのが、シルバー人材センターだ。「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づいて、原則として市区町村ごとに設置されている公益法人である。

「東京都の場合、東京都シルバー人材センター連合が企業、家庭、公共団体などから請負契約などの形式で引き受けた仕事を会員に提供し、会員は就業することで分配金を受け取る仕組みになっている。

 東京には各地区に58のシルバー人材センターがあり、約8万5000人の会員が活躍しています」(東京都シルバー人材センター連合シルバー人材センター課長・板谷明氏)

 特徴は、収入のために働くというよりも、働くことによって生き甲斐を得る「生きがい就労」が目的とされている点だ。

「“生きがい就労”とは、現役時代の生計維持のための就労と区別するための造語です。“働きたいときに無理なく楽しく働ける”“現役時代に培ってきた能力・経験が生かせる”“高齢者の就労が地域の課題解決の貢献につながる”をコンセプトに、より多くの人がより長く参加でき、地域社会全体にとっても効果的な働き方のことです」(前出・板谷氏)

 会費(団体によって異なるが、数百円から数千円程度)を払って会員になり、「こういう技術があるので、こういう仕事がしたい」と希望を伝えて登録する。ただし、必ずしも希望条件通りの仕事にありつけるわけではない。

「平成24年度の月平均従事日数は12.9日。1人あたりの配分金は4万6343円です。ただし、人によってバラつきがあり、一定した収入の保証もありません」(前出・板谷氏)

 仕事の種類は、宛て名書きなどの「事務の仕事」、ハウスクリーニング、高齢者の話し相手などの「サービスの仕事」、公共施設の管理や駅前や店頭の自転車整理といった「管理の仕事」、ふすまの張り替えや植木の手入れなどの「技能の仕事」、パソコン教室の講師や家庭教師などの「専門技術の仕事」など多種多様だ。

 さらに、経験のない人にはこんなバックアップもある。

「就業支援として、植木の基礎やパソコン操作、包丁研ぎなどの講習を行なっています。どの仕事も、興味があれば資格は関係なく定年後、1から学んで働ける内容になっています」(前出・板谷氏)

 シルバー人材センター以外にも、東京なら公益財団法人「東京しごと財団」、福岡県なら65歳以上を対象にした「福岡県70歳現役応援センター」などのように、シニア世代のための就職支援や講習を行なっている組織があるので、まずは地元でチェックしてみよう。

※週刊ポスト2014年3月28日号

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