交通事故の7割が自家用車 「運転の神様」が安全の秘訣指南

NEWSポストセブン / 2014年3月25日 16時0分

 2013年の交通事故死者数は4373人で13年連続減少したが、高齢者の死者数は12年ぶりに増加した(警察庁交通局発表)。当事者は多い順に自家用普通乗用車(45.1%)、自家用軽乗用車(24.3%)となっており、ドライバーならいつ事故に遭ってもおかしくない。トヨタの交通安全センター「モビリタ」初代チーフインストラクターであり、車両開発ドライバーの最高峰も務めた“運転の神様”神野(かんの)利夫氏に、アナウンサーの渡辺真理さんが安全運転の秘訣を聞いた。

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渡辺真理(以下、渡辺):実は私、運転が大好きで、今日は神様に会える! と楽しみにしてきたんです。

神野利夫(以下、神野):いえ、たまたま名字にその文字があるだけで(笑い)。もともとは車両開発ドライバーをやりながら、チャンスをいただいて、のべ6万人もの方々に講習を行なってきました。 そこで私がまずお話しするのは、運転で大切なことはテクニックじゃなくて、“挨拶”ですよということなんです。ポイントは3つあって、人との挨拶、環境との挨拶、そしてクルマとの挨拶です。

 1つ目の人との挨拶ですけど、他人との前にまず自分と挨拶してねと。眠いとか体調悪いときには運転はしちゃいけないんです。そして、歩行者、自転車、オートバイ、そして周囲のクルマもすべて人なんです。人の姿を思えば、例えばすれ違う時の対応も、ぜんぜん違うものになります。2つ目の環境との挨拶とは、天候などをはじめ目的地の情報をあらかじめ調べておくことです。

渡辺:うちは両親がスキーが大好きで、小さな頃からよく連れていってもらったのですが、やはり雪山にいくときは、今日の天気がどういう推移をするか、そしてどのコースを通るのか、慎重な父は必ず調べていました。運転の仕方も、雪道でこうしたらスピンするとか、“急”のつく操作はしないとか運転を覚える前から教えてくれました。

神野:それはいい経験をされてますねえ。そして、3つ目のクルマとの挨拶ですが、クルマって家族だと思うんです。家族だと思えば、病気になったら心配じゃないですか。日頃から、音はどう? においは? 振動はって気になる。

渡辺:私のアナウンサーとしてはもちろん、実はクルマの師匠が久米(宏)さんなんです。本当にクルマがお好きで、知識のない私にいろいろ教えてくださって。ある時、通勤のクルマでどうぞって、流行ってたCDを差し上げたんです。「じゃあ家で」とおっしゃるので、クルマで聞かないんですかと尋ねたら、「クルマは無音、エンジンの音を聞くんだ」と。ちょっと驚きますよね(笑い)。でも、なるほどって納得しました。

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