童謡 艶っぽい話や戦争や命に関する重い話に行き着くことも

NEWSポストセブン / 2014年3月21日 11時0分

『ぞうさん』『やぎさんゆうびん』『ふしぎなポケット』などの作詞を手がけた、まど・みちおさんが2月28日、104才で亡くなった。まどさんの作品を含め、童謡の歌詞には深い意味やメッセージが隠されているものが多い。

「童謡はどの世代にも通じる“共通言語”。『ちょうちょう』は140年、『ふるさと』は100年間も歌い継がれてきて、子供からおじいちゃん、おばあちゃんまでがいっしょに楽しめる。そんな歌は童謡だけだと思います」

 こう話すのは、『伝え残したい 童謡の謎 ベスト・セレクション』著者の合田道人さん(52才)。高校在学中にシンガーソングライターとしてデビューした経歴を持つ合田さんは、現在も「歌う作家」として大人が楽しめる童謡コンサートや講演を、年間50回ほどのペースで行っている。

 これまで200曲あまりの童謡に隠されたメッセージを発見してきた。例えば『しゃぼん玉』が、亡くなった子供の歌というのは、最近では周知の事実だが、大きく広めたのが合田さんの著書だ。

「15年ほど前、小学1年生だった長女に“ずいずいずっころばしってどこにある橋?”“かごめかごめの後ろの正面ってどこ?”と聞かれ、調べていくうちに歌詞に隠されているミステリーにハマり“謎解き人生”が始まりました」(合田さん・以下「 」内同)

 謎を解き明かすプロセスは、歌詞の中で心に引っかかる部分があれば仮説を立て、時代考証をし、作者の自伝などの資料を調べる。もしくは、その歌にゆかりのある場所を訪ねたり、作者の家族に話を聞く場合もある。

「毎回、謎と向かい合っているときは金田一耕助になった気分。調べてわかったエピソードを地道に積み上げていくと、徐々に本来の姿が見えてくるんです」

 また、童謡といえば子供の歌と思いがちだが、謎を解いていくうちに子供にはいえないような艶っぽい話が浮かび上がってきたり、戦争や命に関する重い内容に行き着くことも。

「今の自分たちがどれだけ恵まれていて、幸せなのか。歌を通じてしみじみと感じてくれたらいいなと思っています」

 まど・みちおさんの作品も、追悼の意味を込めて、今後、より一層調べていきたいという。

「まど先生の『やぎさんゆうびん』に秘められた本当の意味を探して、やぎさんたちの“ご用事”は何だったのかを明らかにしたいですね」

※女性セブン2014年4月3日号

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