八木亜希子 「過熱報道する事?」と矢ガモ事件に疑問持った

NEWSポストセブン / 2014年4月15日 7時0分

 アナウンサー生活25年で心に留められた言葉と、そのときの心境を素直に綴った著書『その気持ちを伝えるために』(文藝春秋)を上梓した元フジテレビアナウンサーの八木亜希子さん(48才)。

 かつては男性アナのアシスタント的な存在だった女子アナが、ブームが過熱するにつれ、個性を表面に出して活躍することを求められるようになっていく。フジテレビでは、1年先輩の中井美穂さんが『プロ野球ニュース』で注目されており、八木さんも、自分の好みや得意不得意を超えてさまざまな仕事をする覚悟はあった。入社4年目で朝のワイドショーの担当に抜擢。

「決まったときはうれしかったのですが、いざ始まってみると、テレビというメディアの影響力の大きさに直面して、日々葛藤しました」(八木さん)

 都内の川で、矢が刺さったカモが見つかり、テレビが報道したことから大きな話題になり、見物客が殺到し、お祭り騒ぎのようになってしまった「矢ガモ事件」もその例のひとつ。

「残酷な事件でしたが、よってたかって報道するほどのことなのか、と、報道する側の人間として疑問に思いました」(八木さん)

 芸能人の熱愛報道にも、自分自身が取材されるようになったときも悩んだ。悩みながら、「どんな仕事にも葛藤はつきまとい、悩みながら仕事をし続けることにこそ意味があるのだな」と納得するようになっていく。

 ときにはアイドルのように扱われる女子アナだが、むしろその陰で、ひとりの働く女性として、いやそれ以上に深く悩んだり苦しんだりしている。本書には、そんな著者が成長していく姿も書かれている。

※女性セブン2014年4月24日号

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