自民党幹事長に急浮上の小渕優子氏 派閥幹部から帝王教育も

NEWSポストセブン / 2014年4月15日 7時0分

 今夏に予定される内閣改造では、安倍晋三首相との不協和音が伝えられる石破茂幹事長や懐刀の菅義偉官房長官の処遇が注目されているが、ここにきて党の要といわれる幹事長候補に、意外な人物が浮上してきているという。小渕恵三元総理の二女・小渕優子氏(40)である。

 小渕氏が所属する額賀派(旧経世会)では小渕氏の領袖待望論も渦巻いている。額賀派は、元首相で父の恵三氏をはじめ、竹下登氏や橋本龍太郎氏らを輩出した名門派閥である。小渕優子氏の領袖就任を後押しするのは、その名門派閥OBで、2010年に政治家を引退した青木幹雄氏(79)だ。

「オモテには一切出てきませんが、いまだに砂防会館に事務所を構え、早大雄弁会の後輩として気脈を通じる額賀(福志郎)さんや一部の議員に電話で指示を出して、“奥の院”から政治を動かしています。かつての“参院のドン”の威光は健在です」(永田町関係者)

 青木氏は1999年の小渕恵三第2次改造内閣の官房長官で、早大雄弁会時代からの盟友だった。

「恵三氏が亡くなった後、初めての選挙から優子さんを全面的にバックアップしてきたのも青木氏でした。盟友の後継者である優子さんのサポートが、現役を退いた彼のライフワークの一つとなっている」と額賀派の関係者はいう。青木氏は近しい議員に、「うち(額賀派)は小渕が育つまで、総裁候補は立てない」と話すほどの力の入れようだ。

 そこには政治的な狙いもある。かつて“経世会に非ずんば自民党に非ず”といわれ、最大派閥の威光で党の要職を押さえてきた経世会だが、額賀派に看板を替えてからは低迷が続く。安倍首相らを輩出し、衆参合わせて92人の町村派に対して額賀派は51人と、議員数で大きく水を開けられた。

「恵三氏以来、長く首相を輩出していないという現状を、青木氏は深く憂いている。初の“女性宰相”を生むことによって、町村派との立場を逆転したいという思いが強い」(永田町関係者)

 額賀派には領袖の額賀氏(70)のほか、当選5回の竹下亘氏(67)、現経済産業相の茂木敏充氏(58)などがいるが、前出・額賀派関係者は彼らをこう評す。

「茂木さんは面倒見が悪く人望がない、竹下さんは華がないなど、評判は散々。さらに“過去の人”のイメージが強い額賀さん自身も、いっそ優子さんを女性初の派閥会長に据えることで、派閥そのものが注目されればいいと思っているフシがある」

 既に、青木氏を中心とする派閥重鎮らによる小渕氏の帝王教育は昨年から始まっている。

「昨年の秋口から、青木さんは小渕さんに“勉強会を作れ”とハッパをかけてきた。実際に、財務省幹部を中心とした小渕勉強会が発足し、さらに防衛省関係の勉強会も近々に立ち上がると聞く。財政金融と安全保障は総理になるために必須だとする派閥重鎮らの指示に基づくものです」(額賀派の議員秘書)

※週刊ポスト2014年4月25日号

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