小林よしのり「小保方会見は大衆魅了する奇跡 胸打たれた」

NEWSポストセブン / 2014年4月26日 7時0分

 STAP細胞論文に疑義が生じて以来公の場から姿を隠した小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダーが、4月9日に行なった記者会見は、さまざまな衝撃をもって受け止められた。小保方氏に好意的な漫画家の小林よしのり氏、作家・アイドル評論家の中森明夫氏と否定的な漫画家の倉田真由美氏が、あの記者会見は何だったのかについて語り合った。

中森:大事なのは、小保方さんの記者会見は、何かを僕たち日本人に問いかけたってことです。今の日本は、いろんな意味で曲がり角だと思うんですよ。自民党政権は安泰に見えるけど、それは民主党に裏切られて投票率が下がっただけのこと。みんな、べつに自民党がいいとは思ってないけど、「もういいや」と思ってる。

小林:そこにあるのは、ニヒリズムだよね。

中森:そうそう。ニヒリズムが蔓延しているからこそ、追い込まれた若い女性が信じるもののために戦う姿が胸に響いたんですよ。

倉田:確かに会見の面白さは圧倒的だった。佐村河内の会見も面白かったけど、彼の場合は人間らしい感情の発露があったんです。イライラしてるのもわかったし、ゴーストライターの相方への怒りも滲み出てた。だから人間っぽく感じたんだけど、小保方さんはそこが読めないから、こんなに意見が分かれるんです。

小林:真偽がファジーなところがまたいいんだ。

倉田:みんな自分の中で、小保方さんはこうだと思う! みたいなものがあって、それぞれが違うのがすごい。みんなの中に小保方さんがいるんだもん。

中森:彼女はマスメディアにたった2回しか出てないから情報が少ない。謎に包まれているからこそ、世間でこんなに過剰に語られるわけですよ。

倉田:しかもルックスが微妙。女って、「美人でもないのにかわいこぶって男にチヤホヤされる女」が嫌いなんですよ。たとえば佐々木希みたいな分かりやすい美人だと「仕方ないな」と思いやすいんだけど。小保方さんはブスじゃないけど美人でもないので、男が庇うと反発したくなるかも。

小林:自分の等身大以上に見せないとダメなのよ。佐々木希は美しさが自分の等身大でしょ。でも小保方さんは自分の等身大をはるかに上回る美しさのオーラを見せている。そこがいいのよ。微妙なルックスを女優のように美しく見せること自体にわしは胸を打たれるわけ。だから、あの記者会見は奇跡だったのよ。すべての大衆をダマ……いや、魅了する奇跡だったんだ。

倉田:今、「騙す」って言いかけましたよね(笑い)。

中森:とにかく、小保方さんは人間としてすごい。今まで胡散臭くて嫌いだった「人間力」という言葉が、小保方さんを見て初めて肯定的に受け入れられたね。あれこそが人間力ですよ。

倉田:そうか! じゃあ、就活で悩んでる女子大生も彼女に学べばOK?

小林:そりゃあ、もう、面接だけで合格だね。

倉田:履歴書の学歴とか捏造があっても問題ない?

中森:後で真摯に謝ればいいじゃん。もうその場で「決まり! さあ飲み行こうか!」って(笑い)。

小林:今日は面接終わり!

倉田:……(あきれ顔)。

※週刊ポスト2014年5月2日号

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