乳癌発見からの治療法選択・気持ちの変化・生還までの体験記

NEWSポストセブン / 2014年5月7日 7時0分

 女性特有のがん発症が低年齢化、増加している。とくに子宮頸がんは20~30代に急増しており、乳がんに次いで発症率第2位となっている。また、更年期にさしかかり、がんを発症しやすい体の変容期を迎えながら、婦人科検診受診率がもっとも低いのが40~50代女性だ。

 3年前に乳がんが見つかり、手術を行い現在も3か月に1回の診察と半年に1回のエコー検査を行いホルモン治療薬「ノルバテックス」を現在も服用中のヨガインストラクターのヤマダリエさん(50才)。ヤマダさんががん発見からその後の治療について体験を語る。

 * * *
 47才のある日、着替えようとして、ちょうど左胸の乳頭が当たるブラジャーの部分に、血が混ざった1~2cm円の粘液状のものがこびりついているのを見つけました。

 実はこの数年前、偶然触れた左の乳房の下の部分にある、軟骨みたいな硬さでわりと大きめのしこりがあることに気づいてはいました。ただ、私は体力に自信があったし、それまで病気らしい病気もしたことがなかったので、婦人科検診を受けたこともなかったんですね。まさか、乳がんだとは夢にも思わなかったんです。あとでこれが原発*1だったことがわかったんですが、もしもその時すぐに手術していれば、乳房の温存も可能だったかもしれません。

 5月下旬に受診したんですが、乳頭をギューっと絞ると血の混じった粘液が出たので、乳がんだと覚悟していました。マンモグラフィー(乳房レントゲン検査)後、エコー・乳頭分泌物検査、針生検(病理組織検査)を1日で行いました。結果は『非浸潤がん』*2。0期にも満たない段階で、“切って終わり”と診断されました。広範囲に細かい石灰化が見られ、乳房全摘出は免れないけど、全摘出すれば乳房同時再建*3もできると診断されたんです。

 手術前の1か月は検査の連続。そんななか、PET検査*3でリンパ節にがんが転移しているのが見つかったんです。

 ショックでした。リンパ節に転移しているということは、全身に回っている可能性もあります。そのため、乳房の同時再建は断念。さらに、針生検*4した3か所がたまたま浸潤していなかっただけで、実際は『浸潤がん』*2、段階は「2b」。針生検の予見とはかなり違っていることもわかったんです。

 もちろん、かなり動揺しましたけれど、それはがんに対する恐怖というよりも、ヨガの仕事が長期間できなくなることへの落胆が大きかったですね。それから、おっぱいを失った喪失感。当初は同時再建の予定でしたから、左胸のない自分の姿は想像すらしていなかったんです。

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