人狼ゲーム 企業が採用試験や新人研修で採用する背景を解説

NEWSポストセブン / 2014年5月5日 7時0分

写真

人狼ゲームを活用した仕事術を語る鈴木教久さん

 ハマる人が続出という人気の『人狼ゲーム』。戦略が見えたり、その人の本性があぶりだされたりするということで、資質や適性を見るために企業の新人研修や採用にも取り入れられているほど。160万ダウンロードの人気を誇るアプリ『人狼ゲーム~牢獄の悪夢~』を単独開発したゲームクリエイターの鈴木教久さん(37才)に、人狼ゲームの戦略を活かす仕事術について聞いた。

――人狼ゲームを仕事に活かすとしたら?

鈴木:人狼ゲームは相手との距離感の掴み方、コミュニケーション能力を伸ばすにはいいツールだと思います。人狼ゲームは相手と強制的に距離を詰めていくゲームですが、経験すると、一旦ぶつかったとしてもフォローはできるということと、どこまで詰めていいかがわかってくると思います。社内の人と人狼ゲームをやれば、苦手な人や距離を置いていた相手のことを知ることができ、コミュニケーションが円滑になるケースもありますよ。

――ヒエラルキーの中で人は強い人の圧力に負けがちですが、その中で自分の意見を通したりうまくやるには?

鈴木:コミュニケーションでいちばん大事なのは、基本的に相手になじむことだとぼくは思うんです。市民役のプレイヤーが自分たちの中に潜伏している人狼を探すことを目的とした人狼ゲームでは、人狼は市民の中になじむように努めます。それと同じように、例えば就活生なら、OBから会社の常識や社風などを聞いて、あたかも相手の会社の社員のようになじんだ状態から面接に行けば合格率は、格段に上がると思うんです。

 上司との会話でも、優秀な部下というのは上司のロジックに合わせている。上司が理解しやすく、さらに上司がその上の上司に説明しやすい話し方をしています。ところが、若手は自分のロジックで会話をして、それを上司側に翻訳してもらおうとしていますね。人狼ゲームで市民になりすます能力があるのなら、上司のロジックに合わせる練習になると思いますし、それを上司とのコミュニケーションにも活かせるんじゃないかと。

――集団では多数の意見にひとり反した意見をすると圧倒的に負けてしまいます。そこから逆転するには?

鈴木:小説に似たようなポイントを書きましたが、人は立場の強い人、偉い人にとって何が得かを考えた上で動くことですよね。仕事の中で、多数意見に自分の希望が負ける流れなら、その多数の人たちの得になることを提案して、そこに自分の希望を入れこんでいけばいいのだと思います。そう言うと腹黒い話に思われてしまいますが、実際の仕事において、自分都合の提案は相手に受け入れられないのは当然で、相手が喜ぶことは何か?と考えて動けば、結果的に相手にとっても自分にとっても利益があがるものですよね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング