「犬種カタログ」記述は理想 柴犬も育て方を誤ると反抗的に

NEWSポストセブン / 2014年5月9日 16時0分

 日本古来の犬、柴犬は主人に忠実でかしこく、番犬としても最適と信じられている。ところが、柴犬だからといって、それだけで主人に従う賢い犬になるわけではない。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、柴犬の本当の特性について解説する。

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 質問です。飼い主に対する忠誠心が強い犬種は?

 柴犬って答えた読者諸兄が多いのでは。世には犬種カタログなるモノが存在しますが、そこにもそんなことが書いてあったりする。

 では次の質問。飼い主が首輪に手をかけようとすると噛みついてくる犬種は? 実はここにも柴犬が入るんですな。こんなことは、犬種カタログにゃ出てない。

 さらなる質問。飼い主の要求に対してはおやつ次第、人間の子供でたとえるなら「いくらくれんの」的な態度を見せる犬種は? そう、ここにも柴犬が入るんですわな。

 なんか変。「触んじゃねえよ」、「条件次第だかんね」、って態度は普通、反抗的ってことになる。忠誠心が強いってのとは真逆。

 なんでこうなるの? って、それは犬種カタログに書かれてることが正しくないから。いや、正しくないってのはいい過ぎかも。要は犬種カタログ的なものに書いてあるのは、そうあるのが理想の姿、あるいは、それなりに訓練するとそういう犬になる確率が高い、そんな子作りを一部の愛好家はしてまっせってこと。

 残念ながら、どんな風に成長してくかは、環境、育て方次第。生まれながらにして決まってるわけじゃあない。

 柴犬の飼い主は、飼い主に忠誠心が強いはず、ってな思い込みがあるんでしょうな。そのため力尽くで何かをしたり、やらせようとしたりする。ほっといても忠誠心が強くなるはずって、家庭犬に必要なトレーニングもしない。

 結果、噛みつくようにしてしまう、いうことを聞かないように育ててしまう。

 日本女性はおしとやかで控えめ、日本男性はちょんまげ、腹切り、ウタマロ、うんぬんかんぬん……。犬種カタログ的なもんに記されてるのは、そんなんとおんなじ程度。そう考えるこってすな。

※週刊ポスト2014年5月9・16日号

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