鎮痛剤など処方しても症状改善されぬ腰痛 ストレス原因説も

NEWSポストセブン / 2014年5月20日 16時0分

 日本国民の約2800万人が苦しむ「腰痛」は、その多くが病理解剖学的には原因がわからないという。近年注目されている「心理的・社会的なストレス」が原因の腰痛について、ジャーナリストの鵜飼克郎氏がレポートする。

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 慢性の非特異性腰痛の原因の一つとして近年注目されているのが「心理的・社会的なストレス」だ。骨などに異常がなく、鎮痛剤などを処方しても症状が改善されない人の場合、ストレスが痛みの原因の一つであると考えられる。

 最新の研究では、鎮痛作用のある物質「オピオイド」を分泌させるはたらきを持つ脳の側坐核と呼ばれる部位のはたらきが、ストレスによって低下することが明らかになってきた。つまり本来ならば我慢できる程度の身体的変調がストレスによって耐えられない痛みに変わるということだ。レントゲン写真の所見では同じに見える患者でも、腰痛を訴える人と痛みを感じない人が分かれる理由はこのあたりにあると考えられている。

 陸上日本代表チームのトレーナーとして選手をサポートしてきたASSA白子鍼灸接骨院の大井和夫院長は、「スポーツ選手でも、競技に支障ない程度の腰の張りについて、大きな試合の前になると痛みが増幅したと訴える場合があり、大会で良い成績を残さなければというプレッシャーやチーム内の人間関係の悩みで腰痛が誘発されていると考えられる」と指摘する。

※SAPIO2014年6月号

NEWSポストセブン

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