シニア再婚の経験者が教える「再婚成功のあいうえお」とは?

NEWSポストセブン / 2014年5月25日 7時0分

 熟年離婚が増加する一方で「熟年再婚」も増加しているが、見事ゴールインしても幸せな結末ばかりとは限らない。「スピード破局」に至った例もある。

 大企業の部長だった男性は定年を機に熟年離婚を迫られ、前妻には退職金の3分の1を渡して、残りの退職金と年金は渡さないことで合意した。ローンを完済した自宅も手元に残した。

 それでもさみしさから再婚を急ぎ、容姿端麗でお花とピアノを教える50代女性に出会い、即座に結婚。ところが、同居して1か月も経たないうちに化けの皮が剥がれた。女性はお花の稽古で自宅を占拠し、片付けなどもしない。それまで家事などしたことがなかった男性はこき使われ、あげくに「もっと稼いで」と週末のアルバイトにまで駆り出された。

 やがて独り暮らしよりもミジメな生活に耐えかねて男性から別れを切り出すと、「お花の教室があるから、あなたが出ていって」といい出す始末。

 結局、結婚生活が短く、男性が不貞行為などを働いていないことから自宅は取られずに済んだが、妻への迷惑料として250万円、離婚手続きに要した弁護士費用100万円など、もろもろ合わせると500万円の損失になったという。

「東京家族ラボ」を主宰する池内ひろ美氏の指摘だ。

「仕事で成功体験を持つ男性はいざひとりになると自分では何もできないため、どうしても再婚を焦ってしまう。本来、シニアは結婚の天国と地獄を知っているはずなのに、その経験を活かせている人は意外に少ない。

 まずは、結婚に対する幻想を捨ててください。家事ができるとか、見た目などを求めるよりも、居心地がいいことを優先すべき。それを結婚前に知るためにもじっくりとお付き合いする。残り少ない人生だからと焦りは禁物です」

 その他、破局の理由としてよく聞かれるのが、「前のパートナーとの比較」や「収入や資産をごまかしていた」など。「病歴があったのに黙っていた」といった健康問題もある。相手も経験豊富である以上、ウソやごまかしはやがて見破られると覚悟すべきだ。

 では、どうすれば成功に導けるのか。

『熟年婚 60歳からの本当の愛と幸せをつかむ方法』(河出書房新社刊)の著者であるノンフィクションライターの黒川祥子氏は女性の視点からアドバイスする。

「成功者の共通項は『自立』。家事力や経済力などを含めてひとりで生きていく能力があれば、相手を思いやれる。相手を大事にできる人間性があれば結婚生活はうまくいくはずです。また女性の本音として手をつなげるかどうかも意外に重要な要素で、清潔感も求められます。そして一生を共に過ごす以上、妥協も打算もしないことです」

 自身も前妻と死別し、シニア再婚を経験したファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏(72)が提唱するのは、「再婚成功のあいうえお」だ。

【あ】相手の兄弟や子供夫婦との関係は良好に。
【い】いわなくてもわかるではなく、感謝の気持ちを口にする。
【う】後ろは振り返らない。離婚経験者は失敗を繰り返さない改善を心がける。
【え】笑顔を絶やさず相手の気持ちを察する。
【お】お互いがパートナーという意識。自分のことは自分でする。

「もう二度と独りにはなりたくない」「この幸せを逃したくない」と強く願うのなら、決して難しい心がけではないはずだ。今からでも遅くはない。幸せを掴むのに年齢は関係ないのだ。

※週刊ポスト2014年5月30日号

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