3週に1回ゴルフの安倍首相 渡邉恒雄氏とのラウンドを希望か

NEWSポストセブン / 2014年5月30日 11時0分

 安倍晋三首相にとってはゴルフとは数少ない「息抜き」なのか、もしくは「政治交渉の場」か。第二次政権誕生から17か月でラウンド数21回。その同伴プレーヤーを見ていくと、様々な秘密が見えてくる。

 5月10日、安倍首相は別荘のある山梨県鳴沢村のゴルフ場でプレーにいそしんだ。壮大な富士山を間近に仰ぐ環境は謀略蠢く空気の淀んだ永田町とは正反対だ。この日の同伴者は、地図情報サービスのゼンリン・大迫正男会長、建売住宅販売などを主力とする飯田産業・森和彦会長ら。ラウンド後は自らの別荘に総理番の記者たちを集め、バーベキュー大会を催した。
 
「今日はよかったね。最後43だったからね。前半は49だから92か」と笑顔でプレーを振り返る安倍首相。
 
 記者から「最初は2オンでしたね」と言われると、こう返す。
 
「あれはよかった。ああいうのを(テレビで)使ってくれるといいんだけど。こないだはバンカーに入ったときのやつを使ってたでしょ!」
 
 安倍首相のゴルフは第二次政権に入ってから21回を数え、とうとう外遊数を上回った。そのことを記者に問われると、
 
「でも今度、シャングリラ(IISSアジア安全保障会議)で挽回する。シャングリラとG7ね。あ、でも、その前にゴルフ入れちゃったらダメなんだ。ハハハ」
 
 現在、安倍首相はおよそ3週に1度のペースでゴルフ場に通う。政治評論家の有馬晴海氏がいう。
 
「一次政権の失敗後、安倍さんは『安倍ノート』に、日々感じたこと、気づいたことを書き留めるようになった。そこには『首相にカムバックした際の課題』という項目があって、月に1回やるべきこととして、外遊、東北被災地視察、地方視察、ゴルフが挙げられていました」
 
 一次政権は体調不良で自ら退任するしかなかっただけに、安倍氏に近い永田町関係者は「ゴルフは健康のため」と説明する。だが、そのラウンド相手を眺めれば、別の意図も読み取れる。

 第二次政権になって以降は昭恵夫人や親族、秘書官ら一部の側近と回ることが多かったが、昨年夏頃から財界人が増え、最近では公明党関係者ともプレーするなど、安倍氏はゴルフを“交渉の場”として活用している。

 例えば、4月6日には公明党の北側一雄副代表、自民党の佐藤勉国対委員長と一緒にラウンドした。

「集団的自衛権を巡り公明党とのギリギリの折衝が予想されるなか、首相が自らオファーした。自民党の国対委員長を同席させたのもそのためだ。ちなみに最初は公明党の漆原良夫国対委員長を誘ったが、断わられたらしい」(政治部記者)

 国対委員長同士が一緒にプレーしていたら、なれ合い政治との批判は避けられそうにないが、一緒にラウンドしたことのある安倍首相の知人によると、「ゴルフ中は政治の話はほとんどしない」というから、ゴルフ場で政治談義に花が咲くわけではなさそうだ。ただし、「政治家とのゴルフは『セットされた』こと自体に意味がある」(政治部記者)というのが永田町の定説である。

 だが、安倍首相が本当にラウンドしたいのは、読売新聞の渡邉恒雄会長だという。
 
「ナベツネさんとプレーしたいが、ゴルフができる年齢ではなくなってしまった」(安倍ブレーン)
 
 安倍首相にとって、政策を高く評価してくれる読売新聞は心強い存在なのだろう。冒頭の記者との懇談でも、「渡邉さんはねぇ、バンカーに入った瞬間にキャディさんが先にボールを出しとくんだよ。後ろがつかえているからね」と明かしていた。

※週刊ポスト2014年6月6日号

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