科学的根拠が希薄? 高価な「個人型検診」は不必要との意見

NEWSポストセブン / 2014年7月26日 7時0分

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謎の美女が表紙を飾る『octo∞』

 20才当時の加賀まりこ(主演映画『月曜日のユカ』でのワンシーン)の表紙が印象的な50才以上の女性をターゲットにした新雑誌『octo∞』(オクトアクティブエイジング)では、ファッション、グルメ、経済など、大人の女性が知っておきたい様々な情報を発信している。

 なかでも、大人の女性にとって絶対に外せないのが医療に関する情報だ。50才以上の女性ともなれば、少なからず健康は気になってくるもので、「がん検診」を受けようと思っている人も多いはず。近ごろは、いろいろながん検診があるが、本当に受けるべき検診はどんなものなのだろうか? 『octo∞』に掲載された女性医療ジャーナリスト・増田美加さんによるコラムを抜粋して紹介する。

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 最近、豪華なホテルでの宿泊や、優雅なランチがついたちょっとセレブな人間ドックが話題です。でも、高いお金を払えばいい医療を受けられるとは限りません。

 そもそも「検診」は、エビデンス=科学的根拠が非常に重要な医療です。けれども、エビデンスの低い、またはないに等しい検診が行われているのが現状。そこで、受けるべき検診と、受ける必要がない(二の次でよい)検診を知っておきましょう。

 まず前提として、「検診なんて、症状が出てからでいいわ」というのは大きな間違いです。症状がない健康な人に広く行う医療が「検診」。つまり予防の一種なのです。

 また、検診には、大きく分けて、国が推奨する「対策型検診」と人間ドックなどの「任意型・個人型検診」の2つがあります。人間ドックの費用が高いのは、健康保険が使えない自費だから。検診でも、エビデンスのある、国が推奨して行う検診には自治体や企業の補助がつくため、無料かつ安価です。ムダに高い人間ドックを優先的に受ける必要はありません。

 では、早期発見のために受けるべき、エビデンスのある検診とは? ズバリ、「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「乳がん」「子宮頸がん」の5つのがん検診と、生活習慣病対策の「検診」です。

 それ以外は、受けることによる利益と不利益を検討して、個人の判断で決めなくてはなりません。ぶっちゃけていうと、今、増えているアンチエイジングドックなどの検診は、ほとんどエビデンスがない、あるいはかなりエビデンスの低い検査項目が多いのが現実です。つまり、受けなくてもいい検診を、みなさんありがたがって高額払って受けているということ。

 このご時世、病院も経営が大変ですから、高額の収入が得られる検査を行いたい気持ちはよくわかります。けれど、本来ならエビデンスの低い検診を行うときは、医療機関や医師が、受信する私たちに対して、利益と不利益について十分説明する義務があるのです。

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