男性痛風患者の8割が遺伝子に変異持つ 発症リスク最大22倍

NEWSポストセブン / 2014年8月24日 7時0分

 血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くと、尿酸が結晶化して足の親指の付け根や足首などの関節に溜まり、炎症を起こし激痛が走る。これが痛風発作だ。尿酸はビールやレバー、魚卵などに多く含まれるプリン体が分解された最終産物で、肝臓で産生され腎臓や腸で排出される。

 暑くなると、発汗などで血液の尿酸濃度が高くなり、痛風発作が起こりやすくなるといわれている。日本人患者の約99%が男性で、中年以降の発症が多い。防衛医科大学校分子生体制御学講座の松尾洋孝医師の話。

「同じような食生活を続けても、痛風を発症する人と、しない人がいます。そこで痛風の男性患者705人を調査したところ、尿酸の排泄機能に働く尿酸排泄輸送体ABCG2遺伝子に変異がある人が約8割に上り、痛風のリスクが3倍以上に高まることがわかりました。

 近年、若年者の痛風発症が増えています。ABCG2遺伝子に変異のある人は、ない人に比べ発症リスクが最大で22倍も高く、若年性痛風の原因として遺伝子の変異が重要であることがわかりました」

 まずは自分の遺伝子変異のタイプを知り、早期の予防や治療を開始することが大切だ。現在ABCG2遺伝子検査は、全国の病院やクリニックでオーダーできる(費用は約1万3000円)。また、痛風治療を適切に行なう痛風財団認定の痛風協力医療機関の整備が進み、松尾医師も痛風協力医療機関わかさクリニック(埼玉県所沢市)で診療を行なっている。痛風は1~2年かけて尿酸値を6.0ミリグラム/デシリットル未満にすれば、完治も可能だ。

(取材・構成/岩城レイ子)

※週刊ポスト2014年8月29日号

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