錦織圭の試合は長すぎる?「3セットマッチで十分」と元プロ

NEWSポストセブン / 2014年9月5日 7時0分

「どうゲームを終えたのかは覚えていないが、とてもうれしい。初めてベスト4進出を決めてハッピーだ」

 テニス4大大会(グランドスラム)のひとつ、全米オープン男子シングルスで全豪覇者のスタニスラス・ワウリンカ(スイス)を撃破。日本人選手として実に96年ぶりとなるベスト4進出の快挙を成し遂げた錦織圭(24)は、こう素直に喜びを表現した。

 8強入りを決めたミロシュ・ラオニッチ(カナダ)戦後には、「決勝に行くまでは、勝てない相手はもういない」と、“頂上決戦”を視野に確かな自信と手応えを感じさせるコメントも残している。それだけ今大会は体調面・精神面ともに絶好調なコンディションなのだろう。

 こうなると、否が応にも「全米制覇」の期待は高まる。準決勝(日本時間の9月7日予定)に勝って決勝に進めば、もちろん日本男子では初。現在11位の世界ランキングが一気に5位以内に浮上する可能性もある。

 しかし、ファンならずとも気がかりなのは、錦織の試合疲れ。並外れた運動量と瞬発力が要求されるテニスは過酷を極めるスポーツとして知られる。また、4大トーナメントともなると実力が拮抗した選手同士が激しいラリーの応酬を繰り広げるため、試合時間は長くなりがちだ。

 錦織もラオニッチ戦でフルセットまでもつれ込む接戦を制したため、終わってみれば時間は午前2時26分、試合時間は4時間19分にも及び今大会最長タイの記録を作ってしまった。中1日置いて臨んだワウリンカ戦でも4時間15分と、粘り勝ちの展開ばかり。さすがの錦織も疲労はかなりのものだろう。

 過去を振り返れば、2010年に行われたウィンブルドン選手権の男子シングルス1回戦、ジョン・イスナー(米国)VSニコラ・マユ(フランス)では、日没中断を挟んで3日にわたり計11時間5分とテニス史上最長試合となり語り継がれている。

 テニスの試合時間を何とか短くさせる方法はないのか――。この議論は過去にも度々持ち上がっては消えてきた。

 元プロテニスプレーヤーの杉山愛氏は、2012年にスポーツ総合サイト内のコラムでこんな見解を示している。

<見る立場で言えば、5セットマッチで4時間、5時間、じっと座って見ているのは大変です。やはり観客あってのスポーツですから、エンターテインメントとして、またスポーツビジネスとして見た時には、あまり試合が長くなりすぎるのは問題です>(Sportsnavi/2012年11月7日)

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