怪物発掘の旭鷲山「第二の逸ノ城はモンゴルに幾らでもいる」

NEWSポストセブン / 2014年10月6日 7時0分

“怪物”の登場に場所が沸いた。新入幕の9月場所で1横綱2大関をなぎ倒し13勝を挙げ、あわや優勝かという力を見せつけた逸ノ城の活躍に好角家ならずとも思うことがある。

「またモンゴル人か」

 確かに日本人力士は不甲斐ない。期待の遠藤は3勝12敗と大きく負け越し、横綱候補と持ち上げられた稀勢の里は今やクンロク大関(成績が9勝6敗止まりで二桁勝利できない大関を揶揄する言葉)になり下がっている。元横綱・朝青龍はツイッターでこう言いたい放題。

〈このカキ(注・ガキ)横綱なるよ(笑)〉
〈日本からとうぶん横綱誕生ないだろう!!〉

 悔しいが反論できない。なぜモンゴル人ばかりが強いのか。モンゴル人力士初の関取で、現在は母国で大統領特別補佐官を務める元小結・旭鷲山が語る。

「僕はモンゴル相撲協会の会長をしており、白鵬、鶴竜も僕が角界に送り込んだ。逸ノ城だって、白鵬がそろそろかなというので送り込んだんだからね」

 逸ノ城が遊牧民出身で子供時代から乗馬や水汲みで鍛えられたことが知られているが、強さの秘密はそうした環境だけにあるのではないと旭鷲山はいう。

「モンゴルの子供たちは小さい頃から相撲をしている。それもモンゴル相撲ではなく土俵のある日本の相撲だ。みんな日本の角界を目指している。将来の横綱を作るために4歳から12歳の子供を集めた全国大会を開催し、毎年300人以上が集まる。その中で優勝した者だけがトレーニングを積み、角界に挑戦している」

 旭鷲山は日本人力士の精神力の甘さを指摘する。

「ハングリー精神が違う。遠藤も強いと思うが、テッペンに上り詰めるという思いが足りない。第二の逸ノ城はモンゴルには幾らでもいる。日本人は絶対にかなわないと思いますよ」

 このまま言わせておくしかないのか。

※週刊ポスト2014年10月17日号

NEWSポストセブン

トピックスRSS

ランキング