カリフォルニア慰安婦像設置 在留邦人と福井市が反対に動く

NEWSポストセブン / 2014年10月22日 7時0分

 米ロサンゼルス郊外に位置する人口約13万5000人のカリフォルニア州(以下、加州)フラトン市で日韓の代理戦争が過熱している。全米各地に慰安婦像を建ててきた韓国系反日団体「加州韓国系米国人フォーラム(KAFC)」が進める市立博物館内の「平和モニュメント」設置の動きが最終局面を迎えているのだ。在米ジャーナリストの高濱賛氏がレポートする。

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 市議会に提出された計画書によると、「平和モニュメント」は在ソウル日本大使館前に建てられた慰安婦像のレプリカである。すでに市議会では8月19日に設置を認める決定がなされ、市立博物館の理事会で設置の是非を最終決定する予定だ。理事会は有識者ら21人からなる博物館の最高意思決定機関で、設置案が可決されればすぐに設置に動く構えを見せている。

 同市は人口の11.5%を韓国系が占めており、設置反対派は苦戦しているが、在米邦人側にも新しい動きがある。

 同市に永住を決めた日本出身者が「トゥルー・ジャパン・ネットワーク(TJN)」という団体を結成し、設置反対の署名や草の根の啓蒙活動を行なっている。TJNの代表は在米30年の今村照美氏。日系の運輸会社で25年勤めたキャリアウーマンだ。

「(韓国系が)慰安婦問題を女性の人権問題だというなら、やはり女性が前面に出なければならないと思ってTJNを立ち上げました。フラトンを“第2のグレンデール(※注)”にしてはなりません。

 これまでに9200人(日本からは8000人、米国内1200人)の反対署名を集め、市議会の公聴会にも積極的に参加して、日本の主張を訴えています。ですが韓国側も韓国系教会や病院などを舞台に署名活動を活発化させています」

【※注】2013年7月にカリフォルニア州グレンデールの市立公園に慰安婦像が設置された。韓国系米国人団体(KAFC)が働きかけ、市議会が決定したもの。碑文には「日本軍によって強制連行され、性奴隷にされた」などの文言が刻まれている。

 日本外務省の対応もグレンデールとは異なる。8月7日に着任した堀之内秀久ロサンゼルス総領事は、チャーフィー市長や市議、博物館理事、地元メディアと精力的に面談し、設置撤回を訴えている。

 堀之内総領事から市長らに宛てた書簡では、フラトン市と日本の友好関係に謝意を述べたうえでこう述べている(要約)。

「像が設置されるようなことがあれば、日本国民のフラトン市に対する友好的な感情は著しく打撃を受け、将来の経済活動においても悪影響が生じることを憂慮しています。

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