女子刑務所の厳しいルール 廊下では同室の者以外とは会話禁止

NEWSポストセブン / 2014年11月21日 16時0分

 山口県岩国市にある岩国刑務所は、女子刑務所として、中国地区の受刑者を中心に381名が収容されている。そのうち約半数を累犯(罪を犯し懲役刑を下され、その執行を終えてから、または免除が決まってから5年以内に再び懲役刑に処すべき罪を犯すこと)が占めている。多い者では15回を超え、無期懲役の受刑者も複数含まれている。

 女子刑務所が抱える慢性的な問題として、過剰収容が挙げられる。岩国の収容率は現在107%。わずか10畳の6人部屋(共同室)に7~8人収容されているのが実情だ。

 生活態度や作業への取り組みなどが評価されれば、優遇措置として「単独室」への移動もあるが、独居であるべき3畳の単独室にも2名収容される例があり、身動きもままならないほどに狭い。

 そうした窮屈な住環境ではストレスが溜まり、気持ちはすさむ。受刑者間のトラブルが起こりやすく、職員に暴言を吐き、反抗的な態度を取るなど荒れることもある。

 共犯者など、社会でつながりを持っていた受刑者同士を同室にしないことは鉄則だ。受刑者同士のトラブルを防ぐため日常生活の中では細かなルールが設けられている。

「受刑者に一切の上下関係を作らせないために、物のやりとりを禁じています。例えば、歯磨き粉を分けあうなども反則行為。持っている人間と持っていない人間との間に力関係が生じ、恐喝に発展することもありますから。すべての規則は、受刑者が『平等』であるために定められているのです」(処遇部門幹部職員)

 受刑者間の会話も厳しく制限される。運動場では同じ工場で働く者、廊下では同室の者以外との会話は厳禁。会釈や手を振るなどの行為も許されない。過去に噂話が広まってけんかが起きたケースや、職員に隠れて連絡を取り合おうと手紙をやりとりした例があったことから監視の目は厳しい。

※女性セブン2014年12月4日号

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