朝青龍 このままではブラックな人間になると1年前から断酒

NEWSポストセブン / 2014年12月6日 7時0分

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取材に答える元横綱・朝青龍

 2010年2月の電撃引退から早5年。元横綱・朝青龍ことドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ氏(34)は現在、モンゴルの首都ウランバートルで実業家としての日々を暮らしていた。ノンフィクションライター柳川悠二氏が近況について現地独占インタビューした。

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 モンゴルの首都・ウランバートルの中心部に元横綱・朝青龍の経営するサーカス場はある。11月のある日、朝青龍はエントランス部分にオープン予定のドイツ料理店に、ビジネスパートナーの中国人、隣国カザフスタンの大統領親族らを招き、ささやかなパーティーを開いていた。

 挨拶に立つ朝青龍の左手のグラスにはミネラルウォーターが注がれていた。本格ビール工房を備え、約4億円を投資した事業の祝いの席だというのに、会が終わるまで彼は一滴もアルコールを口にしなかった。横綱時代の、傍若無人ぶりは消えていた。

 インタビューは翌日、彼のオフィスで行った。

──禁酒はいつからですか。

「ちょうど1年になる。日本から帰ってきてもうすぐ5年だけど、悔しい気持ちを落ち着けるのに、こんなにも時間がかかるのかと思ったね。22歳から角界で横綱をはり、その間は美味しいものを食べて、贅沢した。切り替えは難しかったよ」

──相撲界に、今も未練がある言葉に聞こえますよ。

「力がなくなったから、引退となったわけではないでしょ? 『引退』の二文字を無理矢理言わされた。それしか道は残されていないと。引退なんて、考えてもいなかった。昨日の笑顔が今日の悲しみになった。交通事故みたいなもの。気持ちは、一度死んだ」

 引退のきっかけは、2010年1月に起きた泥酔騒動(※注)だった。朝青龍は、問題の責任を取る形で角界を去る。ところがモンゴルへ帰国後も、飲酒運転で拘留されたとか、ナイフで人を刺して海外逃亡したとか……日本にはそんなニュースばかりが伝わってきている。

【※注/2010年、1月場所の7日目に泥酔し、知人男性に怪我を負わせたことから、横綱審議委員会から引退勧告をうけ、引退に追い込まれた】

──いったいどこまでが本当の話なんですか。

「引退騒動の時も嘘の報道が多かったし、帰国してからの事件はすべてモンゴルのイエローページ(おそらく週刊誌のこと)のでっち上げ。ただ、お酒でミステイクしたことがあるのは事実。このまま生きていたらブラックな人間になるんじゃないかと思った。だから再スタートするにあたり自分の悪い癖、アルコールに頼ることをやめようとした」

──決意してから、一滴も飲んでいないのですか!?

「人様に迷惑をかけるような飲み方はしてないよ。それが自分の“心”との約束だから。そういえば最近も、朝青龍に子どもが3人できたというデマを流された。便利になったと思うのは、ツイッターで否定できること。『本当だったらいいな』とつぶやいたら、みんな嘘だと分かってくれた」

──本当に心当たりはない?

「何言ってんだよ(笑)」

※SAPIO2015年1月号

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