牛丼価格 乱高下の末にいよいよ「一杯500円時代」が到来か 

NEWSポストセブン / 2014年12月7日 16時0分

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来年も牛丼界のバトルは続くか

 2014年のみなさんの心に残ったニュースはなんだろうか。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が、「今年の10大食ニュース」を紹介する。

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 今年も押し詰まってまりいました。年末恒例の食関連10大ニュースを選定してみたいと思います。本年はいきなり上位の1位から3位を発表し、4~10位は順不同という乱暴な形で発表してまいろうかと思います。花束や記念品は心の中でお送りするということで、ご勘弁ください。

 さて今年度も「食」全体のトピックのなかでもっとも目立ったのは、やはり肉! というわけでサクッと参りましょう。第一位は「牛丼価格乱高下。来るか!? 一杯500円時代!!」。

 牛丼店の周辺は今年、とりわけにぎやかでした。2月になか卯が牛丼の販売を終了し、4月の消費税増税時には吉野家、松屋、すき家3社とも一杯280円だった並盛を吉野家は300円、松屋は290円に値上げ、すき家は270円に値下げを。価格戦略の違いが鮮明になった……ところが夏場に松屋が380円でプレミアム牛めしを発売。店舗の来客傾向などによってノーマルとプレミアム、ふたつの牛めしを店ごとに使い分けるようになり、しかも一度プレミアムに手を染めた店が客数減などを理由に380円のプレミアムから290円のノーマルに逆戻りするパターンも。

 さらにすき家周辺では以前からくすぶっていた労働問題に着火し、夜間や店舗によっては日中も一定期間営業を取りやめた店も出現。時を同じくして、他チェーンでもこれ幸いとばかり、夜間の売上が思わしくない店舗の夜間営業を取りやめる動きが出始めました。

 原価としても吉野家やすき家が使っている北米産ショートプレートの輸入価格が1年間で約2倍になるなど、牛丼チェーンを取り巻く包囲網は狭まる一方で、果たして2015年、牛丼の価格はいくらになるのか、まったく目が離せません。

 さて2位は11月の「ドーナツ販売セブンと白湯発売のローソン 理念の違い明確に」。コンビニについても肉同様、本年も何度か触れたが、ブランパンなど健康路線をひた走るローソンと、売上で他チェーンを引き離すセブン-イレブンの一騎打ちの様相です。ローソンの白湯はすでに店頭に並んでおり、セブンのドーナツ販売が本格化する来年以降、さらに両チェーンの性格は対極的な色合いを帯びるのか、それとも……。

 3位。2014年の年始早々ホテルなどで騒ぎとなった食品表示問題。正直「シャケ弁当がニジマス弁当になってもなあ……」と複雑な気持ちで眺めておりましたが、どうも消費者庁もギチギチに締めつけるわけでもなく、粛々と調査・指導などを継続。結果を淡々とWeb上で公開しています。民の心は移ろいやすいもので、このままうまく鎮火することをお祈り申し上げております。

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