香港で民主派学生らを強制排除へ 天安門事件の再来も懸念

NEWSポストセブン / 2014年12月7日 16時0分

「疾風知勁草 板蕩識忠臣(疾風に勁草を知り、板蕩に忠臣を知る)」──。これは習近平国家主席が2014年11月9日、北京で会見した梁振英・香港特別行政区長官に語った成句だ。出典は後漢書の王覇伝。「疾風にあって強い草を知り、乱世に忠臣を知る」という意味である。

 香港で展開されている民主派学生らの繁華街占拠運動の渦中にあっても、学生らの要求に屈せず、中国政府寄りの姿勢を崩さない梁氏に対する、習近平の最大限の激励といえる。香港政府によるデモ鎮圧に事実上の「ゴーサイン」を出したと受け取れよう。

 予想に違わず、このほぼ10日後、香港警察は金鐘(アドミラルティ)と旺角(モンコック)で、バリケードを撤去するなど鎮圧に乗り出し、デモ参加者に襲いかかった。この結果、旺角地区はほぼ全面撤退、金鐘はデモ隊が一部排除された。

 今後も撤去活動は続くことになるが、香港の中国筋は「クリスマスなどデモ参加者が少なくなる年末までに、中国政府は人民解放軍を投入し、一挙に民主派学生らすべてを強制排除する構えだ」と明らかにしており、天安門事件の再来は避けられそうもない。

※SAPIO2015年1月号

NEWSポストセブン

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