正月伝統の「羽根つき」がスポーツ化 自治体主催大会も人気

NEWSポストセブン / 2015年1月1日 7時0分

 凧揚げ、羽根つき、こま回しといえば正月の伝統的な遊び。最近は実際に遊んでいる子どもを見かけることも少なくなったとはいえ、凧揚げは各地で保存会などが大会を定期的に開き、こま回しはベイブレードなど新種のおもちゃもある。それらと比べると影が薄い羽根つきだが、ルールを制定しスポーツ化して大規模な大会を開催している地域もある。

 川崎市子ども会連盟羽根つき大会は、2月14、15日にとどろきアリーナで開かれる大会で63回目を迎える。各地区の予選を勝ち抜いた小中学生と親が、バドミントンに似た独自ルールの羽根つきに挑む。子ども会主催のスポーツ大会として男子向けに野球、女子向けに羽根つきを実施してきた。少子化で子どもが参加するスポーツ大会は人が集まらないことが少なくないと言われるが、羽根つき大会に限っては影響があまりないという。

「男子向けの野球は、子ども会以外のチームが増えたこともあり人集めに苦労する話を耳にしますが、羽根つきの参加人数は減らないですね。羽根つき大会に限っては少子化の影響を感じません。年末が近くなると、地区予選を勝ち抜いて市での優勝を目指し、練習を始める子どもとお母さんが多いようですよ。練習しておかないと、速くて普通の人は受けられないスピードの羽根つきです」(一般社団法人川崎市子ども連盟事務局長・佐久間昭司さん)

 ゲームはセット制で2セット先取で勝ち。1セットは7点で得られる。コートはバドミントンより小さい長辺8メートル×短辺3メートル。サーブは必ずアンダーサーブで始め一度はラリーを続ける義務があり、レシーブ時は2回連打まで可能。真ん中のネットは羽根の通り抜けを防ぐため透明なビニールを張る。羽子板に細かい規定はないが、毎年、子ども界連盟で希望者ぶんを群馬県の製造元に注文している。今年も100枚の桐の板を発注した。

「熱心な参加者が多いですが、勝てばよいわけではありません。羽根つき大会のときには、一緒に書初め、絵画、ちぎり絵の展示もおこない、伝承遊びを子どもたちに伝え、親睦と交流、育成をめざしています。以前、羽根つき大会を実施したいと他県から頼まれて人を派遣し、講習を行ったこともありましたが、一回だけ開催して終わったようです。続けるのは、なかなか難しいようですよ」(前出・佐久間さん)

 東京都中央区も1957年から区内の子どもたちが参加する羽根つき大会を続けている。2015年1月10日に開かれる次回大会で59回目になる。区内在住の小中学生が参加して始まった同大会は、途中、母親も参加するなど少しずつ形を変え、1994年から区内の16小学校から代表選手が参加する現在の形になった。

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