新しい経験を脳にインプットすることがアルツハイマー予防に

NEWSポストセブン / 2015年10月7日 11時0分

「脳が最も成長するのは20代から40代にかけて。しかし、脳は死ぬまで成長を続けます」

 そう言うのは脳科学の専門家で医学博士の加藤俊徳さん。

「年をとると、確かに脳細胞は減少しますが、これは脳が衰えるということではありません。というのは、年をとっても脳内ではアミノ酸などの物質が増え続けているため、トレーニング次第では、いくつになっても鍛えられるんです」(加藤さん・以下同)

 しかし、スマホやパソコンといったIT化が進む現代社会、便利なものに頼りすぎると、若くても脳がどんどん衰えていくと加藤さんは語る。

「脳にとっていちばんよくないのは、同じことを毎日繰り返す刺激のない『マンネリ化』と、何も考えなくても無意識に動作ができるようになる『脳の自動化』です。この2つは脳を働かせないので、ボケる道へとまっしぐらなんです」

 ただ、やみくもに脳を鍛えればいいというわけではない。

「脳はその場所によって役割が分かれていて、8つにわけられるのですが、ボクはこれを、8つの脳番地に分けています。8つとは、思考系、感情系、伝達系、理解系、運動系、聴覚系、視覚系、記憶系の脳番地です。これらはすべて連動していて、どれかが衰えていけば、ほかの脳番地もつられて衰えていきます」

 つまりは、8つの脳番地をバランスよく鍛える必要があるということ。特に40代以降の人が気をつけたいのは、視覚系脳番地だ。

「現代人は視覚系脳番地の衰えが深刻です。今は重要な情報もスマホに登録すればおしまい。電話も番号を脳にインプットすることなく、ボタンひとつでかけられる。よく見もせずに、何かができてしまうというのは、脳をほとんど使わないため脳をどんどん衰えさせてしまうんです」

 では具体的にどのようにして脳を鍛えていけばいいのか。

「まずは1日1回、“新鮮なこと”を見つけましょう。前から行ってみたかったお店に入ってみるとか、普段はつけないような派手な下着を身につけるなど、何でもかまいません。あとは、雑誌を見て、“今、こんなことが流行しているんだ”“この俳優と女優がつきあっているんだ”といった新しい発見をするだけでもいい。だから、ぼくは流行に敏感なんでよ。雑誌を意識して見て、常に脳を活性化させていますから(笑い)。そのように、常に新しい経験を脳にインプットすると海馬が働き、アルツハイマー病予防にもなるんです」

※女性セブン2015年10月15日号

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