小泉孝太郎に密着 「役者15年目の開眼」生んだ意識変革語る

NEWSポストセブン / 2016年1月25日 11時0分

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『警視庁ゼロ係』の撮影現場での小泉孝太郎

「『下町』、どうでした?」──俳優・小泉孝太郎(37)は、こちらの姿を見つけると、自分から感想を求めてきた。昨年の民放連ドラで平均視聴率1位となったドラマ『下町ロケット』(TBS系)で、小泉は主人公に立ちはだかる悪役・椎名直之社長を熱演した。本誌特集記事の「イラッとさせられたキャラ総選挙」でも断トツの1位になるなど、見事な嫌われぶりだった。

「“好青年”のイメージが地に堕ちてしまいましたね」と本人はおどけるが、自身も十分な手応えを感じた演技だったという。

「最初にオファーをいただいた時、『僕がキャスティングされた意味はなんだろう』と悩みましたが、視聴者に『あいつ嫌だ』と思われてやろうと、自分の中に数%ある闘争心とか野心を、絞り出すように演じました。椎名の場合、それが嫌らしい闘争心だから大変なんですけど」

 そして『下町ロケット』の勢いのまま撮影に臨んでいるのが、放送中の『金曜8時のドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~」』(テレビ東京系)だ。小泉は、主役の警視・小早川冬彦を演じる。

 プロデューサーの松本拓氏は「いい意味で期待を裏切ってほしい」と話す。主役の冬彦は、頭が切れるキャリア組でありながら、度を超えた「KY」。嫌味スレスレの直言を繰り返すので、「視聴者に愛して貰うのが難しい」(松本氏)という難しい役どころだ。

「小泉さんの持ち味は役の幅。目の動きは繊細ですし、日頃、好青年イメージの彼だから生まれるギャップはまさに我々の想像を大きく超えてきた」(同前)

 テレビドラマのプロたちが、小泉孝太郎という、キャリア15年、今年38歳になる俳優にかける期待はこれほどまでに大きいのである。

 昨年は『下町ロケット』をはじめ、『エイジハラスメント』(テレビ朝日系)、『ボクの妻と結婚してください。』(NHK BSプレミアム)、『死の臓器』(WOWOW)などに出演。『警視庁ゼロ係』は連続ドラマ4本目の主演作となる。

 順風満帆に見える小泉だが、「役者になったばかりの頃は自信なんてまったくなかった」という。

「20代の頃は、『主演なんてオレ、一生できない』と思ってましたもん。最初の頃はたったワンシーンの数行の台詞がうまくいえずに、落ち込んでばかりでした。だけど、中学、高校と野球部だったからなのか、生まれも育ちも違う人たちが集まってひとつのことをする“現場”が好きだった。撮影現場は楽しいけれど自信はない、という日々に悶々としていました」

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