「夫が浮気したらどうする?」アドラー心理学の解決方法

NEWSポストセブン / 2016年3月20日 16時0分

 近頃話題のアドラー心理学。オーストリアの心理学者・アルフレッド・アドラーが提唱したもので、この思想をわかりやすく教える大ベストセラー『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)は日本と韓国でともに100万部を売り上げており、あまり本を読まない若い世代を中心に支持された。

 アドラー心理学の教えは、身近な悩みもさらりと解決してくれる。具体例をもとに『嫌われる勇気』の著者の1人である心理学者の岸見一郎さんが解説してくれた。

《同じ塾に通っていたのに、他の家の子供は有名校に受かり、ウチの子は落ちました。悔しくて仕方ありません》 (都内在住・48才女性)

 岸見さんは「まず、誰が悔しいのかを考えて」と助言。

「子供が悔しいと思うなら、その子がもっと勉強すればいいだけです。ただし、合格した子供を羨むのはNG。本当の幸せは他人との比較で得られるのではなく、自分が満足できるかどうかが大事です」

 ここ最近のスキャンダル同様、巷ではこんな悩みを抱える主婦も多い。

《夫が浮気しました。離婚するのか悩んでいます》(神奈川県在住・38才女性)

 岸見さんは「重要なのは、あなたはどうしたいのかだ」と言う。

「『別れたい』と望む人は離婚すればいいけど、『夫婦生活を継続したい』なら、夫婦関係を改善すべき。必要なのは怒りや嫉みではなく、無条件に夫を信用すること。“夫が悪い”“私は間違っていない”という考えでは改善できません」

 とはいえ、浮気がわかったら夫のすべてがイヤになるものでは?

「妻が夫のイヤなところを見るのは、離婚を正当化する理由を探すためであり、本気でやり直したいなら、まったく違う見方をすべきです。不満を述べるのではなく、『これからどうしたいのか』を冷静に話し合い、『そのためにどうすべきか』を一緒に模索すべきです」

 さらにこんな悩みもあるのだ。

《何をするにも“私はダメだ”と思い込むマイナス思考をどうにかしたい》(岡山県在住・54才女性)

 岸見さんは、アドラー心理学において、「私にできるはずがない」という考えは、自分が現実的な努力をしないための言い訳とみなされると指摘。そんな時に役立つのが「価値の転換」だ。

「短所だと思い込んでいることが実は長所になるケースも多い。たとえば赤面症で自分に自信がない女性がいるとして、赤くなった顔を“かわいい”と好む男性もいます。同様に『暗い』は『物静か』、『頑固』は『意志が強い』となる。大切なのは自分を否定するのでなく、価値を転換して自分を好きになること。人間は自分を好きになれれば、他人のことも好きになり、他人との信頼関係を築けるのです」

 多くの人は、幸せになるには他人から褒められたり、認められることが必要不可欠だと考え、“あるべき私”を過度に意識してしまう。

「でも、他人からどう思われているかなんて気にしなくていいんですよ。大切なのは、自分自身に価値があると思うこと。そこから勇気を奮って、結果を恐れず一歩前に踏み出すこと。それができれば、いくつになっても違う人生を歩めます。アドラーはこう言っています。『人は死ぬ前の日まで変われる』と」

 今この瞬間から、幸せになれるかなれないか。すべては、あなたしだいだ。

※女性セブン2016年3月31日・4月7日号

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