1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

大学の公開講座が人気、DVの傷を仏像に癒された人も

NEWSポストセブン / 2017年4月3日 7時0分

写真

シニアに人気の公開講座。気軽に始めてハマる人は多い(写真/アフロ)

 勉強から遠く離れていたが、再び学ぼうと、大学の門を叩く人が増えている。「大学で勉強」といっても、過酷な受験勉強や多額の受験料、入学金が必要なわけではない。もっと気軽に、たくさんある講座の中から好きなものや興味のあるものを選び、受講することができる「公開講座」や「科目聴講生」などの制度がある。

 ほとんどの講座は有料だが、テレビに出るような有名教授から直接講義を受けられたり、広い図書館や学食が利用できたりという“特典”は無料のカルチャースクールや地方自治体が行う講座に優るようで、多くの人が通っている。

 中里裕子さん(54才・仮名)は、4年前から夫と一緒に東洋大学(東京・文京区)の講座を受けている。

「新聞の折り込みチラシでふと目にしたのがきっかけでした。5回分で4000円ぐらいだったから、映画やお芝居に行くよりよっぽどお得だな、と思ったんです。目に留まった講義を夫と相談しながら決めて、肩を並べて受けています。夫とは大学を出てから出会ったから、もし同級生だったらこんな感じだったのかしら…なんて想像しながら(笑い)。

 夫は仕事があるので平日は無理なんです。土曜日にやっていて、朝イチの講義で…と選んでいくとインド哲学になっちゃったこともありましたよ。でも先生の説明がうまいからどんな授業も退屈しないんです」

 講義が終わると、ふたりで学食へ。

「450円でサラダとデザートもついているし、おいしいんです。私たちの頃は、こんなにおしゃれなメニューってなかった。カレーとかうどんとか、味だってこんなにおいしくなかったなあって。今の学生さんはいいなあ、なんて思います。試験とレポートさえなければ、勉強ってこんなに楽しいんだってわかりました。帰りは広くてきれいな図書館に立ち寄って、構内を散歩して帰る。これは町中のカルチャースクールにはない楽しみです」

 一方で「なかなか踏み込めない」とため息をつく同世代もいる。森田洋子さん(52才・仮名)もその1人だ。

「4年ほど前に1度、友達に誘われて姜尚中さんの講義に行きました。『あのインテリのイケメンを見に行こう』ってミーハー心で(笑い)。イケメンぶりはもちろん、話もすごく面白くて、いちばん前でかぶりつきでした。姜尚中さんの講義が素晴らしかったことはもちろんですが、40代過ぎてから大学のキャンパスにいるという状況に高揚していた自分もいて、すぐに他の講義も受けてみたいな、と思ったんです。けれど両方の親の介護もあるし、夫は興味がないから、私ばかり家をあけるのもちょっと遠慮してしまう。周りの友達とも『いつかまた行けたらいいね』って言い合ってますが、なかなかねぇ…」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング