「ブラック病院」の見分け方 診療受付時間12時間以上など

NEWSポストセブン / 2017年5月23日 16時0分

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劣悪な労働環境の「ブラック病院」に注意

 誰しも「医療ミス」が起きやすい病院にはかかりたくない。医療ミスは医師個人の力量ではいかんともしがたい、医師にとって劣悪な職場環境など、構造的な問題から発生することが少なくない。そう考えた場合、患者が自衛意識を高め、劣悪な労働環境の「ブラック病院」を避けるしかない。ではどうすれば危ない病院を見分けられるのか。

 病院に通う際、接する機会が多いのは「医師」だろう。ドクターの周辺を見渡せば、様々な判断材料が転がっている。

■「診療受付時間」が12時間以上

 まず、病院にかかる前に患者自らが病院に問い合わせたり、ホームページを見るなどして判断できるのが診療受付時間だ。患者にとって診療受付が長い病院は、無用な混雑も減り、仕事前・後にも通院できるなど、時間の融通が利いてありがたいと重宝される。しかし、一方で医師の負担は大きく増す。

「スタッフ数にもよるが、診療受付時間が12時間を超えている病院は、医師の勤務体系が過労死基準を超えている可能性が高いと考えられる」(病院経営に詳しい医療サービスアドバイザー・武田哲男氏)

 土日・夜間診療が加われば医師の負担はさらに大きくなる。日本の当直医は30時間連続勤務というケースも珍しくない。

「人間は24時間睡眠しないと、飲酒でほろ酔いになったのと同程度に判断力が低下します。この状態で医療行為を行なえば、当然ミスの可能性は高まります」(植山氏)

■1人の医者が4つ以上の診療科目を兼任している

 1人で多くの診療科目を持っている医師ほど、経験豊富と考えるのは早計だ。むしろ医療ミスの危険性が高まる可能性があると指摘するのは開業医の北野國空氏だ。

「人手が少ない病院が多くの診療科目を掲げている場合は、1人の医師が複数の科を診る必要が生じる。これでは医師の疲労度が増すのは間違いない。1人で持てる専門科目は2~3つが限界で、4つ以上の診療科を1人の医師が受け持つ病院は注意すべきです」

 医師の優劣を見分けるポイントを医療ジャーナリストの油井香代子氏が解説する。

「重要なのは担当する“看板”の多さではなく、その医師が困った時に専門医を紹介できるかどうか。症状が改善しないのに、『様子を見ましょう』と繰り返して別の病院を紹介しない医師はただ患者をつなぎとめておきたいだけで、有効な治療の手立てがない場合が多い」

※週刊ポスト2017年6月2日号

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