驚異の的中率MEGA地震予測、「南関東」「奥羽山脈」は要警戒

NEWSポストセブン / 2017年7月3日 7時0分

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村井俊治・東大名誉教授の「MEGA地震予測」

 地震学会に「門外漢だから」と無視されながらも、測量学の世界的権威である村井俊治・東大名誉教授の『MEGA地震予測』は着実に実績を積み重ねてきた。最新データが指し示す2017年後半に最も注意すべき地域をレポートする。

 大きな揺れは、常に地震への警戒を怠ってはいけないことを思い起こさせた。6月25日午前7時頃、長野県南部を震源とする地震が発生し、同県木曽町三岳と王滝村鈴ケ沢、王滝村役場で最大震度5強が観測された。犠牲者こそ出なかったものの、屋根瓦が落下し、落石や断水、道路亀裂など甚大な被害が出ている。

 本誌・週刊ポストは村井俊治・東大名誉教授の「MEGA地震予測」を定期的に掲載してきた。前回の1月13日・20日合併号では、今回の大地震を予感させるデータが示されていた。今回の地震で最大となる震度5強を記録した「三岳」が、「7.09センチ」の大きな上下動があった「異常変動点」としてマップ上に示されていたのである。

 加えて隣県の岐阜県で〈周辺と異なる動きが見られる〉ことにも触れ「北陸・北信越警戒ゾーン」として注意を呼び掛けていた。

「MEGA地震予測」のベースとなっているのは、全国1300か所に設置された国土地理院の「電子基準点」のGPSデータである。そのデータをもとに地表のわずかな動きを分析し、1週間ごとの基準点の上下動による「異常変動」、地表の長期的な「隆起・沈降」(上下動)、地表が東西南北のどの方向に動いているかの「水平方向の動き」の3つの指標を主に分析することで、地震を予測する。

 地震学にのっとった『地震発生頻度から地震発生をパーセンテージで予測する』といった従来の手法とは全く異なるもので、その「的中率」には目を見張るものがある。

 しかし、まだMEGA地震予測が“発展途上”にあることも否定できない。長野県南部地震の5日前には豊後水道にほど近い大分県佐伯市でも震度5強の地震が起きたが、こちらは的中とまではいかなかった。村井氏は熊本地震以降、大分県を含む九州の周辺各県に歪みが溜まっていることを再三指摘していたが、このエリアを強く警戒するまでには至っていない。村井氏の話。

「私の予測は場所や規模、日時をピンポイントで提示できるレベルにはなく、今後もさらなる研究と精度の向上が必要です。

 しかし、今回、半年前に『三岳』の異常変動を指摘できたことは一定の成果と考えるべきです。長野県を含む北信越を見ると、昨年7月と今年1月に一斉異常変動(多くの地点で同時に異常変動が起こること)が見られ、その後、静謐(せいひつ)期間(大きな変動のない静かな期間)が続いていた。加えて、静謐期間中、この地域の多くの電子基準点が沈降傾向にあったのが、最近になって隆起し始めていた。

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