名医が勧める「胃腸を助ける薬」「心を落ち着かせる薬」

NEWSポストセブン / 2017年9月24日 16時0分

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医師たちが勧める薬とは

 薬の飲み過ぎはいけない。だが、体調が悪ければ、薬に頼らないわけにもいかない──。そこで専門分野を持つ医師たちに「その分野ではこれだけ飲めばいい」という薬を挙げてもらった。

 消化器系を専門とするおおたけ消化器内科クリニック院長で内科医の大竹真一郎氏は、「胃腸の病気に関しては、手術が必要な病気やよほど重篤なものでない限り、薬は必要ない」としたうえで、「それでもこの3つは例外です」と言う。

 そのひとつがPPI(プロトンポンプ阻害薬)の「ネキシウム」だ。

「PPIは胃酸を抑制して胃痛を抑える薬です。患者が胃痛を訴えた場合、放置できない胃潰瘍か単なる胃もたれかを診断する際に『ネキシウム』を処方して様子を見ることが多い。数日から2週間ほどで効果が出たら胃潰瘍だったと診断します。

 PPIは長期間使用すると骨が脆くなるなどの副作用が懸念されますが、短期間の服用で重大な疾患かどうか見極めるには有効な薬です」(大竹医師)

 もうひとつは、過敏性腸症候群の薬「イリボー」だ。

「お腹の不具合を脳に伝える信号を遮断することで下痢を起こさなくなる。この薬は市販のものに比べてかなり効果が高い。私自身、テレビの収録前で緊張するときなどに服用しています」(同前)

 最後のひとつは、風邪の症状を緩和しながら胃潰瘍を防ぐ、漢方薬「麻黄湯」である。

「風邪薬を飲んで解熱してしまうと、体温が下がって免疫力が低下してしまい、風邪の治りが悪くなってしまいます。かといって、高熱に悩まされ続けるのもつらい。『麻黄湯』は風邪薬に比べて解熱効果が穏やかで胃腸への負担も少なく、辛い症状を緩和しながらも、早期の回復が見込めます」(同前)

 和田秀樹こころと体のクリニック院長で精神科医の和田秀樹氏は、「高齢者が“健康的な心”とともに過ごすため最低限必要な薬」を挙げた。

「加齢とともに、夜中に何度も目覚めてしまう『中途覚醒』を起こしやすくなります。このような睡眠障害は非常に大きなストレスになり、『QOL(生活の質)』を大きく低下させるため、眠りを深くして副作用が少ない抗うつ薬『デジレル』を処方します。

 ただし、高齢者が抗精神病薬や睡眠導入剤を服用するときは、記憶障害や筋弛緩作用による転倒・骨折などの重篤な副作用が出やすいため、処方は慎重に行ないます」(和田医師)

 高齢者がうつになって食欲が減退したケースでも投薬に踏み切るという。

「高齢者が食事を摂らないと栄養障害が出やすく、水分の摂取が減って脱水症状になる怖れがある。その場合は食欲を高める抗うつ剤『ドグマチール』が効果的だと思います」(同前)

※週刊ポスト2017年9月29日号

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