身体に不調もたらす「睡眠負債」早わかり講座、浅田真央は?

NEWSポストセブン / 2017年10月23日 16時0分

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「睡眠負債はない」と太鼓判の浅田真央さん(右)と西野精治氏

 昨今「働き方改革」が叫ばれているものの、日本人の睡眠時間の少なさは相変わらずである。今年6月、『NHKスペシャル』でも「睡眠負債が危ない」という特集が放送され、そこでも、長年の睡眠不足が「負債」のように溜まっていき、これがうつ病、がん発症リスク、認知症などをもたらすことなどが明かされている。同番組にも登場し、現在30万部を突破した『スタンフォード式 最高の睡眠』著者の同大医学部精神科教授・西野精治氏が講演に登場した。

 10月19日に行なわれた「脱・睡眠負債 ~パフォーマンスと睡眠の関係性を考える~」では、西野氏の講演ののち、同氏とともに研究を行なう寝具メーカー・エアウィーヴ代表取締役会長兼社長の高岡本州氏、そして元フィギュアスケート選手の浅田真央さんがパネルディスカッションにて睡眠の重要性について語り合った。

 睡眠不足が深刻な健康への弊害をもたらすことに関する研究においては、西野氏が所属するスタンフォード大は長年の実績があり、世界最高峰のレベルにあるという。西野氏は、アメリカの保険会社が過去に行なった調査結果を紹介。

 これによると、アメリカ人は平均7.5時間寝ており、同時間寝ている人は“死亡危険率”がもっとも低かった。一方で、3時間や4時間といった“短時間スリーパー”や10時間など“長時間スリーパー”の死亡率は1.3~1.4倍になったという。睡眠時間は短すぎても長すぎてもダメだというのだ。また、女性の短時間睡眠の人は太っているという傾向も見られたそうだ。

 日本では、1960年代の平均睡眠時間は8.5時間だったが、現代は7.2時間に減少している。そして、22時までに寝る人も約70%から約30%に減少した。そして、西野氏は「睡眠負債」の概念を解説。一つの分かりやすい例が、毎日14時間ベッドに入ると睡眠量はどうなる? という実験の解説だ。元々7.5時間寝ていた人に対して実施した結果がこの考え方の元にある。

 被験者は最初は13時間や12時間ぐらい寝られるものの、この生活を続けると、3週間後には8.2時間睡眠で固定されるようになった。14時間ベッドに入るものの、以後8.2時間のままなのだ。被験者にとってこの8.2時間こそが“理想の睡眠時間”であり、7.5時間寝ていた頃と比較し、0.7時間、つまり毎日約40分睡眠時間が足りなかったというのである。この「負債」が3週間かけて返済されたということだ。

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