クドカンドラマに何が? 2作品が他のドラマと設定そっくり 

NEWSポストセブン / 2017年11月12日 7時0分

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クドカンが脚本を務めた『監獄のお姫さま』(公式HPより)

 クドカンドラマに異変が!? 宮藤官九郎が脚本を手掛ける2つのドラマの設定が、別のドラマと設定が「そっくり」と話題を呼んでいる。オリジナリティ溢れる作風で人気のクドカンドラマに何があったのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

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 今月1日に、2019年放送の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』(NHK)の新キャスト発表会見がありました。そこで注目を集めたのは、役所広司さんとピエール瀧さんの二人。同作は日本初のオリンピック選手・金栗四三(中村勘九郎)の活躍を描いた物語ですが、役所さんは日本のオリンピック参加に尽力する嘉納治五郎を、ピエールさんはマラソン足袋の開発に挑む足袋屋の店主・黒坂辛作を演じます。

 ここで頭に浮かぶのは、現在放送中の『陸王』(TBS系)。役所さんがマラソン足袋の開発に挑む足袋業者を、ピエールさんがライバルの大手メーカーに勤める営業部長を演じているだけに、多くの人が「かぶった!」と思ったのです。

 話はこれだけで終わりません。同じく現在放送中の『監獄のお姫さま』(TBS系)も、今年4~6月に放送された『女囚セブン』(テレビ朝日系)と似ていると言われているのです。両作には、「女性刑務所が舞台」「受刑者同士が意気投合」「えん罪を晴らすために奮闘する」などと共通点が多いだけに、そんな声が挙がるのも仕方ないでしょう。

『いだてん』と『監獄のお姫さま』の脚本家は、奇しくも宮藤官九郎さん。「(通称)クドカンがまさかのパクリ?」なんて声もありますが、これまで『あまちゃん』(NHK)を筆頭にオリジナリティあふれるヒット作を手がけてきた宮藤さんに何が起きているのでしょうか。

◆満島ひかりのコメントに真実が

 結論から言えば、どちらもパクったという事実はありえません。もともと宮藤さんは、「何もないところから、1つのイメージを見出して、それを徐々に具体化させながら話を広げていく」というタイプの脚本家。たとえば『うぬぼれ刑事』(TBS系)は、「必ず犯人に恋してしまう刑事が、『罪を見逃す代わりに結婚するか、逮捕されるか』の2択を迫り、失恋してしまう」というイメージをベースに作られた脚本でした。

 また、宮藤さんは『監獄のお姫さま』について、「これまでいろんなドラマを作ってきましたが『で、つまるところ俺は何を書きたいんだ』と自問自答しました。結局、おばちゃんのおしゃべりを書いてる時が一番楽しいという結論に至りました」「彼女たちのおしゃべりをエンドレスで聞ける場所はどこか、と考え舞台を女子刑務所に設定しました」とコメントしています。さらに、満島ひかりさんが「女囚のお話で、満島さんは看守さん」という具体的なオファーを3年前に受けていたという事実も、長い構想期間を裏づけています。

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