昼に飲酒し法廷で酔いつぶれた中国裁判官が解任される

NEWSポストセブン / 2017年11月25日 7時0分

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トンデモ裁判官は即刻クビに

 中国内陸部の湖南省東安県の裁判所で、裁判官が同僚や部下の2人と一緒に昼食で酒を飲み過ぎ、午後の裁判に出廷した後に酔いつぶれてそのまま寝込んでしまい裁判ができなくなるという珍事件が発生したことが明らかになった。

 裁判長が酔いつぶれている映像がネット上で拡散し大きな話題になっており、東安県を管轄する永州市政府は裁判官を「重大な党の規律違反」で逮捕。職務を解任するとともに、一緒に酒を飲んでいた裁判官と事務官の2人も取り調べている。

 この裁判官は今年8月22日の午後一番の裁判を担当したが、裁判が開廷しても、裁判官の制服ともいえるローブを着ずに、普段着のままで裁判席に座り、そのまま裁判官席でうたた寝を始め、最後には机に突っ伏して寝込んでしまった。

 この醜態に裁判所は騒然となり、被告や弁護士、検事も裁判官を怒鳴るなど混乱が拡大し、他の裁判官が呼ばれたものの、すぐに閉廷となった。

 この様子を裁判の傍聴に来ていた被告の知人が携帯電話の動画に記録し、中国版ツィッター「微博(ウェイボ)」に投稿したところ、あっという間に拡散された。

 これを知った永州市政府中国共産党規律検査委員会は10月に入って、このトンデモ裁判官を身柄拘束し、取り調べを開始。11月5日に逮捕し、その後、「職務規則に違反し、裁判官の社会的なイメージを悪化させるなどした」としてすべての職務を解任され、党籍もはく奪された。

 この裁判官の取り調べから、昼食でともに酒を飲んでいた裁判官と事務官それぞれ1人の計2人も逮捕され、現在取り調べを受けており、容疑が固まり次第、解任されるとみられる。

 この事件を伝えた微博上では、「法を守る裁判官が逆に法を破るのは、中国の司法制度への意識の低さを端的に表している。だから、中国は法治国家ではなくて、人治の国だといわれるのだ」などとの批判が書き込まれている。

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