亀岡市暴走死亡事故 平然と暮らす加害者への遺族の複雑心情

NEWSポストセブン / 2017年12月12日 16時0分

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2012年亀岡市暴走死亡事故の加害者に直撃

 2012年4月23日午前8時、京都府亀岡市で集団登校中の児童と保護者の列に軽自動車が激突。このワゴン車暴走事故で中江美則さん(54才)は長女の幸姫さん(当時26才)を亡くし、孫の蒼愛さん(当時6才)も重傷を負った。

 幸姫さん含め3人が死亡、7人に重軽傷を負わせた重大事故を起こした少年たち。ハンドルを握っていた少年A(当時18才)は居眠り運転のうえ無免許。しかし危険運転致死傷罪には問えず、刑の軽い過失運転致死傷罪での立件となった。

 Aは懲役5~8年の不定期刑で服役中だが、同乗していた少年BとC(ともに当時18才)、無免許と知りながらAに車を貸した少年D(当時18才)は、道路交通法違反幇助の容疑で逮捕され、少年院での保護処分相当として家庭裁判所に送致。3人とも執行猶予が付き、現在は実家こそ出たものの事故現場の近くで生活している。

 11月下旬、本誌は3人の命を奪った彼らの元を訪れた。危険運転による悲惨な事故が多発する現状について、「かつての当事者」だからこそ語れる言葉があると考えたからだ。事件当時Aに車を貸したDは、本誌記者が話しかけると、不審そうな表情で応対した。

「なんですか?」

──Dさんですよね?

「そうですけど」

──最近、車の暴走事故が多発していますが、過去、同様の事故に関与した身として、どのように感じていますか?

「はい?」

──危険運転をする人に対して、伝えたい言葉はありませんか?

「あの、これって任意ですか?」

──取材です。

「じゃあ、すいませんけど」

 そう話すと、黒のワゴン車に乗り込んで去って行った。続けて向かったのは、Cの自宅。インターホン越しに応じた彼に対しても同様に、取材であることを伝えた上で、昨今の危険運転を巡る現状について尋ねたが、「うん」「はぁ」と生返事を繰り返すばかり。だが、次の質問を投げかけると、声色が変わった。

──被害者遺族に対して、何か言葉はありませんか?

「あん? もういいから帰ってくれる?」

──遺族のかたへ謝罪はないのでしょうか。

「もう早く帰れや」

 それだけ言うと、インターホンが切れた。

 本誌が彼らの言葉をこの事故で次女(当時7才)を失った小谷真樹さん(35才)に伝えると苦悶の表情を浮かべ、こう言葉を振り絞った。

「人の命を奪ったという事実を、彼らは本当に自覚しているのでしょうか。この5年間、娘を亡くした喪失感は少しも埋まることがありません。あの日から時間が止まったままです。しかし、彼らは事件そのものを受け入れてさえいない気がする。平然と車にも乗っているなんて…。あまりにも無念です」

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