ハリルJ 幸運のH組入ったが「ロシア内2400km移動」の難敵

NEWSポストセブン / 2017年12月13日 7時0分

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比較的ラクな組に入ったが…(写真:SPUTNIK/時事通信フォト)

 来年6月14日開幕のサッカーW杯ロシア大会の組み合わせ抽選結果を受け、スポーツ紙には〈優勝経験国不在〉〈死のF組免れた〉〈ハリルのH組は幸運〉といった見出しが並んだ。たしかにH組はコロンビア、セネガル、ポーランドとの対戦となり、8組ある1次リーグのなかで唯一、優勝経験国がいない。

 韓国が前回優勝のドイツ、欧州予選のプレーオフでイタリアに勝ったスウェーデン、北中米カリブ海予選1位通過のメキシコと同じ“死のF組”に入ったのと比べれば、恵まれているように見える。ただ、H組には「隠れた強敵」がいるという。

「コロンビアとの初戦が行なわれるロシア中部のサランスクから、5日後にセネガルとの第2戦があるエカテリンブルクまで約1000km。そこから4日後のポーランド戦の会場があるボルゴグラードまでは約1400kmあり、約1週間で計2400km移動です。途中でキャンプ地に戻れば、移動はさらに長くなる。東京―大阪間が約400kmですから、かなり過酷だ。

 この移動距離はH組のなかで最も長く、最短となるコロンビアの約600kmの4倍。H組は強豪国の負担が軽く、最も格下の日本が一番厳しい日程を強いられる組なのです」(スポーツ紙デスク)

 長距離移動について、日本代表には苦い思い出がある。1次リーグ敗退となった前回のブラジルW杯では、大会後の会見で日本サッカー協会の原博実・専務理事が、過酷な移動で選手のコンディションが崩れたことに言及。キャンプ地と試合会場が離れていたことについて、「距離が遠くて移動が大変だという話が出たのは事実」と唇を噛んだ。

「その前例があるから今回、ハリルジャパンは抽選前にキャンプ地を決めなかった。ただ、試合会場同士が遠ければキャンプ地がどこでも同じこと。協会関係者の間ではすでに“前回と同じ失敗になるのでは……”と不安が囁かれている」(同前)

 もともと、冷静に見れば予選突破は険しい道だ。サッカージャーナリストの財徳健治氏はこういう。

「日本が一番格下なのは間違いない。ポーランドには欧州予選で史上最多となる16ゴール(10試合)をあげたロベルト・レバンドフスキ(29、独バイエルン・ミュンヘン)、コロンビアにはブラジルW杯得点王のハメス・ロドリゲス(26、同)がいる。いまの日本代表の最終ラインで抑えられるか不安は大きい」

 移動距離を“言い訳”にする姿は見たくない。

※週刊ポスト2017年12月22日号

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