カーリング女子の戸惑い プレー以外の面が注目される大切さ

NEWSポストセブン / 2018年3月24日 7時0分

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プレー以外の面で注目されることに戸惑いも(代表撮影:JMPA)

 平昌冬季五輪のカーリング女子で銅メダルを獲得した『ロコ・ソラーレ(LS北見)』の祝賀パレードが3月21日、北海道北見市で行なわれた。本橋麻里、藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花の5選手とコーチたちがオープンカーに乗り、沿道に集まった約1万2000人の歓声に笑顔で応えた。

 パレード終了後、北見市民会館で辻直孝市長が5選手に市民特別栄誉賞を贈呈。スピーチでは吉田知那美が「カーリング選手としてのパフォーマンス以外の部分に注目が集まり戸惑いもありました。選手として評価されるよう頑張ります」と話す場面もあった。

 競技中に発していた『そだね~』が流行語となり、『もぐもぐタイム』も話題に。彼女たちが美人揃いゆえに報道が多くなった面も否めない。スポーツライターが話す。

「カーリング選手として、あまりに急な変化に驚いたのだと思います。『選手として評価されるよう頑張ります』という心意気は立派です。ただ、いわゆるマイナースポーツをメジャースポーツに押し上げるためには、競技以外の部分で人を惹き付けることも大切です。『彼女たち、可愛いな』という動機で見始めてカーリングが好きになるファンもいるでしょうし、流行語なんてプロ野球選手やサッカー日本代表選手だってなかなか作れるものではない。今回の『LS北見』のように競技以外の部分で話題になるは、凄い能力だと思います」

 他のスポーツで振り返れば、1993年のJリーグ開幕元年、日本中がサッカーに熱狂した。その中心に君臨したヴェルディ川崎の三浦知良は成績だけでなく、ゴール後に『カズダンス』を踊り、注目を集めた。MVP授賞式では真っ赤なスーツに身をまとってド派手に登場。カズが尊敬する田原俊彦の10周年コンサートの衣装をマネしたものだった。

 これらのカズの映像はJリーグの歴史を振り返る時、今でも必ずと言っていいほど使われる。

「カズは、常にどうしたらメディアに取り上げられるかを考えた上で行動していた。サッカー選手の地位を上げるために、意識的な派手に振る舞うことで話題をさらった。かつて日本ではマイナースポーツだったサッカーが今のような人気スポーツになった背景には、カズが競技以外での話題を提供し、サッカーに興味のない人を巻き込んだことも大きかった。メジャースポーツになれば、競技環境も断然良くなる。そのために、世間を惹き付ける話題は凄く重要なんです」

『LS北見』のメンバーにとって、カーリング以外のことばかり話題になるのは不本意かもしれない。だが、『そだね~』や『もぐもぐタイム』で視聴者が親近感を持ったのも事実。現在の熱狂は、カーリングを不動の人気スポーツにする大きなチャンスでもある。

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