ネパール人とベトナム人が急増 彼らが「大久保」を選ぶ理由

NEWSポストセブン / 2018年7月11日 7時0分

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ネパールレストランで毎週のように開かれるパーティ

 東京・新宿区大久保1丁目は、20歳の87%が外国人という超国際都市になっている。JR新大久保駅周辺にできた“人種のるつぼ”を報道カメラマンの横田徹氏がルポする。

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 国内有数のコリアンタウンとして知られる新宿区大久保界隈で、ある変化が起きている。

 新大久保駅の改札を出ると、アジア系、中東系、アフリカ系と様々な人種が行き交う光景にまず驚く。街を東西に貫く大久保通りや裏通りの雑居ビルは、様々な国の言葉で書かれた看板で埋め尽くされている。

 駅に近い通称“イスラム通り”には、スパイスやイスラム教徒向けのハラルフードを扱う食材店や、サリーなどの民族衣装を売るブティックのほか、モスクもある。多文化がぶつかり合い、その混沌が生み出す独特の活気に満ちたこの雰囲気は、長年、東南アジアや中東で過ごした私にとって居心地が良く感じる。

 そんな大久保で最近、急増している2大勢力がネパール人とベトナム人だ。

 言葉も文化も異なる外国人と、この街で生活する日本人との間で軋轢はないのか。母国に比べて物価の高い日本で職にありつけずに困窮し、犯罪に手を染める者もいるのではないかそんな心配が頭をよぎる。

 どうして彼らは大久保を選ぶのだろうか?

 総武線の大久保駅に近い高架脇にあるベトナム風サンドイッチ(バインミー)専門店「バミ オイシー」。故郷の味を懐かしむベトナム人留学生で賑わいを見せている。店主のチュオンさんは留学生として来日し、3年前に店を開いた。

「いろいろな人種が集まる大久保は刺激的で住み易いです。ベトナムにも日系企業が多く進出していて仕事もあるけど、稼ぐなら日本に来たほうがいいです。これからも日本に住み続けようと思っています」

 チュオンさんのようなジャパニーズ・ドリームを抱く外国人にとって、大久保は第一歩を踏み出すのに相応しい場所のようだ。

◆商店街事務局長は何を考えるか

 在日ネパール人向けのフリーペーパーを発行するティラク・マッラさんは日本在住歴20年を超える東京のネパール人コミュニティの重鎮だ。新聞以外にネパールレストランも経営しており実業家の顔を持つ。マッラさんに話を聞いた。

「日本にネパール人が増えたのは2008年頃からです。現在は日本に7万人以上、新宿区だけでも約3800人が住んでいます。ネパールの若者の多くは海外で生活したいという夢を持っています。アメリカ、イギリス、オーストラリアと並び日本も人気があります。留学で日本に来て、その後に親や兄弟などを呼び寄せているのが人口増加の理由だと思います」

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