大相撲名古屋場所「場外乱闘が多い」背景に会場の特殊構造か

NEWSポストセブン / 2018年7月11日 7時0分

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白鵬は41回目の優勝を目指す(時事通信フォト)

 新大関となった栃ノ心。7月の大相撲名古屋場所では、過去に5人しかいない「昇進場所優勝」を果たせるかどうかが注目されている。が、今場所は「栃ノ心包囲網」とも呼ぶべき、難敵が待ち受けている。御嶽海、逸ノ城、琴奨菊、そして高安など上位陣に実力派のガチンコ力士が集中しているのだ。

 昇進場所優勝への最大の障壁となるのが4場所ぶりの賜杯を狙う横綱・白鵬だ。今年はまだ優勝がないが、この名古屋で賜杯を抱けば初優勝以来、13年連続での優勝となり、大鵬の12年連続を抜く新記録になる。横綱通算800勝にもあと11勝と迫っている。

「新記録好きの白鵬としては、ここで41回目の優勝を本気で狙いにいくはず。白鵬は、名古屋に信頼する大口のタニマチがいて、毎年、場所前に焼肉パーティで盛り上げてもらっているため、7月場所はとりわけ気合いが入る。本人は“相性がいい”と自信を口にしているが、優勝への強い思いから、横審からクレームがついた立ち合いでの『かちあげ』『張り手』が本格的に復活するんじゃないか」(ベテラン記者)

 先場所の栃ノ心との対戦では、がっぷり四つに組んでから寄り切られる力負けだっただけに、白鵬が“奇襲”に出てくる可能性は十分にあるというのである。

 そうした土俵上の白熱は、とりわけ「名古屋」では、土俵外での“不測の事態”の引き金となりかねない。

「名古屋場所は“熱帯場所”と呼ばれている。蒸し暑いから力士や親方たちもイライラが募る。そのためか、角界で“事件”が起きるのは名古屋場所が多い」

 そう話すのはある古参力士だ。たしかに、2007年の名古屋場所直前には、時津風部屋の現地宿舎で入門したばかりの序ノ口力士が、稽古に名を借りた“暴行”を受けて死亡する事件が起きている。その前年には露鵬と千代大海が取組後に土俵下で口論となり、怒りの収まらない露鵬が風呂場のガラスを拳で叩き割った。露鵬はその日のうちに審判部室で厳重注意を受けたが、帰り際に報道陣に取り囲まれた際、カメラマンに平手打ちを食らわせてさらに騒ぎを大きくした。

「2003年の名古屋では、8日目の取組後の風呂場で出くわした当時の横綱・朝青龍と平幕・旭鷲山が、言い争いを起こしたこともあった。5日目に朝青龍が旭鷲山の髷をつかんで“反則負け”となっていたのが伏線となり、同じモンゴル出身の先輩である旭鷲山が“(風呂場を)出るときに、ヒジがぶつかった”と因縁をつけて騒ぎになった」(同前)

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