セブン-イレブン「100円生ビール」販売再開の条件は

NEWSポストセブン / 2018年7月23日 7時0分

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販売当日にサーバーに貼り紙が(客が撮影)

 どこにでもあるコンビニで、いつでも生ビールが飲める。しかも1杯100円となれば、酒好きには歓喜のニュース……だったのに。

 コンビニで、生ビールを1杯100円で販売する──。メディアが報じるや、インターネット上には気が早い愛好家が撮影した準備中の専用サーバーの写真が一気に拡散された。ところが、販売開始を予定していた7月17日の朝になって、試験販売中止が発表されたのである。販売を予定していた都内店舗の従業員はこう話す。

「当日早朝に、本部から連絡が来て、中止の張り紙を掲示しました。生ビール目当てで訪れたお客さんからは、落胆の声が絶えません」

 中止の理由を運営元のセブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン)に問い合わせると、

「店舗や本部への問い合わせなど、非常に反響があり、予想以上の需要が想定されたことから、供給が追いつかなくなることが見込まれ、中止という判断に至りました。今後、改めてテスト販売を行なうかどうかは、現時点では未定です」(広報センター)とのこと。提携するキリンHDは「お答えできることはない」(コーポレートコミュニケーション部)というのみだった。

 想定以上の需要という嬉しい悲鳴ながら、テスト販売を“延期”ではなく“中止”するというのは何とも不可解である。

 今回、セブンは実験的に首都圏の一部店舗でキリン「一番搾り」の専用生ビールサーバーを設置し、Sサイズを1杯100円(税込み、以下価格は同)、Mサイズを1杯190円で販売予定だった。レジで専用カップを買い、サーバーにセットしボタンを押すだけで生ビールが注がれ、持ち運び用のフタも用意されている。レジ横で見慣れた存在となったコンビニコーヒーとそっくりの景色である。

 経済ジャーナリストの永井隆氏が解説する。

「セブンは100円コーヒーの『セブンカフェ』を大ヒットさせ、近年来客数が伸び悩むコンビニ業界の起爆剤となりました。ビールはそれに続く待望の企画として準備されていたものと思われます。

 一方、セブンにビールを提供するキリンは、ビールの販売減が止まらないなかでコンビニやスーパーとのプライベートブランド強化に力を入れ、売り上げ増を狙っていた。そこで4月に『一番搾り 匠の冴』という缶ビールを共同開発して関係が構築されていたセブンと“生をやってみよう”という構想に至ったのでしょう」

 実は生ビールを売るコンビニ自体は、すでに存在する。JR東日本グループのコンビニ「ニューデイズ」では、一部の店舗で毎年、夏場だけの期間限定(通年の店舗も存在)で、アサヒスーパードライ樽生ビールを1杯398円(545ミリリットル)で販売している。

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