被災者の切実な声、防災袋に入れたいのはネクタイ、ラップ他

NEWSポストセブン / 2018年8月10日 16時0分

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ネクタイは怪我・出血したときに使える

 西日本豪雨の爪痕が癒える間もなく台風12号が列島を襲った。直下型地震のリスクも指摘されるなか、「とりあえず防災袋だけでも用意しておかなければ」と考えるのは自然なこと。

 ただ、被災した当事者たちの声に耳を傾けると、「防災袋に入っているものだけだと、ちょっと足りない」という現実が浮かび上がってきた。そうした貴重な体験談から学ぶべきことは多い。そこで、防災袋に入れておいて役立ったという意外なアイテムをいくつか挙げてもらった。

【花粉症対策用メガネ】

 東日本大震災で被災した30代男性がまず挙げたのは「花粉症対策用のメガネ」。

「津波が引いた後、地面が乾くと汚い砂が舞うので結膜炎になりやすい。避難する時に“花粉症対策用のメガネを持ってくればよかった”と後悔しました」

【ネクタイ】

「ネクタイが1本あると洗濯紐代わりに使えるほか、怪我をした際の止血、腕を痛めた時に腕を吊るのにも使えます」(東日本大震災時に避難所でボランティア活動を行なった看護師)

【料理用ラップ】

 ラップが様々な用途に使えたとする声は多かった。使い捨ての紙皿に巻けば何度でも使える。

「かなり優秀な絆創膏の代用品にもなります。出血が少なければ、大きな傷口でも、水で流してラップでぐるぐる巻きにすれば化膿を防げる。医師や医療ボランティアが来るまでの時間稼ぎになります」(同前)

【クロスワードパズル】

「避難所では朝から晩まですることがない。数独やクロスワードパズルの本を持ってきて、『気が紛れていい』と話していた独身の高齢者もいました」(西日本豪雨で避難した60代男性)

 ミニ将棋盤を持ち込んだら、周囲の人たちと「将棋大会」で盛り上がったというエピソードも。

【家族お揃いのキャップ】

「知人家族は防災頭巾代わりに、目立つ色のお揃いのキャップをかぶって家族の目印にしていた。避難所は人が多くなかなか家族が見つけられないとストレスになる。それがすぐにわかりますから、うらやましかった」(阪神淡路大震災で避難所生活をした50代女性)

【派手な色のスニーカー】

 キャップだけでなく、靴も“目立つ色”は有効だ。

「避難所では靴の盗難も多いし、履き間違えは日常茶飯事。隣のスペースにいた人が蛍光色の黄色の派手なスニーカーを履いていて、“あれなら見つけやすいし、盗まれる心配もないだろうな”と思ったことを覚えています」(阪神淡路大震災で避難所生活を送った50代男性)

※週刊ポスト2018年8月17・24日号

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