オリンパス、新たな不正疑惑で「社内弁護士」の実名爆弾告発

NEWSポストセブン / 2018年10月23日 7時0分

 深セン問題の舞台そのものを潰してしまおうということか。投資家への情報開示上も問題のある内容だ。榊原氏も「初めて見た」という極秘資料だった。

 オリンパスでは深セン問題に関わる社員に対して、秘密保持の誓約書まで書かせているにもかかわらず、番外編の資料が流出したのだ。オリンパスがすでに会社として求心力を失いつつあることの証左だろう。

 深セン問題はオリンパスが確固とした自信を持って対処した結果なのか、それとも損失隠し事件のときと同じように社員らの人間の弱さに起因する問題なのか。

 オリンパスは榊原氏の告発について、「係属中の訴訟に関することですので、詳細な回答は控えさせていただきます」(広報・IR部)と答えた。榊原氏は言う。

「贈賄疑惑の発端は在庫の問題で、単なるミスが原因だと思います。しかしオリンパスには現実や過ちを受け入れる胆力がなく、嘘に嘘を重ねることになってしまいました。しかも社内の理屈だけで動いてしまうから、みんな嫌気がさして辞めていってしまう」

 榊原氏が生活の安定を棒に振るリスクを負ってまで真相を追及するのはなぜか。

「一般の弁護士をしていた私がオリンパスに入社したのが2016年6月。すぐに会社を辞めてしまえば『あの人は腰掛け的で落ち着かない人なんだ』と思われてしまう。それなら深センの問題は最後までやり抜こうと。それに、声を上げたくても上げられない人が社内にはいる。その人たちの分もという思いはあります」

 人が理性では抑えきれない激しい情念を燃やすのは、その眼前に世の不条理が立ちふさがったときだろう。榊原氏の情念は組織の論理を打ち破ることができるだろうか。

※週刊ポスト2018年11月2日号

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