佐藤健が“棚ぼた”と話す2つの役の「シナジー効果」

NEWSポストセブン / 2018年10月20日 16時0分

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正反対の役を違和感なく演じ分ける

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、今人気絶頂の佐藤健を分析。

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 俳優・佐藤健への評価が高まっている。これまでにも数々の映画やドラマでの演技力、身体能力の高さなどには定評があった。それに加えてあのルックス。切れ長の目に端正な顔立ちは甘く優しいように見えて、強さや厳しさがある。明るく爽やかなのに、どこか影を帯びている。これで人気が出ないわけがない。そして今回、同時期に出演した2つのドラマでの演技で、さらに注目が集まった。

 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』では、永野芽郁演じるヒロインの幼なじみ・萩尾律を好演。「ぎぼむす」と呼ばれたドラマ、『義母と娘のブルース』(TBS系)では、綾瀬はるか演じる主人公が勤めるパン屋の店主・麦田章を演じた。2つのドラマとも高視聴率をマークし、話題となったドラマだ。佐藤さんへの高評価は、話題作で好演したことだけでなく、演じた役が正反対のキャラだったこと、そしてそれを見事に演じ分けたことだった。

『半分、青い。』では物静かでクールな理論家、優しくて傷つきやすいという役柄。「ぎぼむす」では次々と職業を変え、目標が定まらず軸足も固まらないダメ男。感情を大げさにストレートに表すが、真っ正直で憎めない役柄。まるでコメディーさながら、キャラ的には真逆だ。

 佐藤さん自身も話しているのが、作品により演じるキャラが違うのは当然のこと、作品ごとに別人を演じるのが俳優の仕事だろう。それなのに2つの役を同時期に演じて評価されたことは、「ラッキー以外のなにものでもない」「本当に“棚からぼた餅”的な感覚」ということらしい。棚ぼたもそれだけの実力があってこそなのだけれど、この「2つの役を同時期に」が高評価のミソ。そこには、目に見えない「シナジー効果」が生まれていたからだ。

 シナジー効果とは、経営学用語として、企業のM&Aや多角化、事業間の連携や協働の際に使われることが多い言葉だ、簡単にいえば相乗効果のことだが、何でも合わせさえすれば効果が出る、というものではない。その意味でシナジー効果は、組み合わせ効果ともいわれ、1+1が2ではなく、それ以上のより大きな効果を生み出すことをいう。

 だがこのシナジー効果、そう簡単に生まれるものではない。俳優・女優にとっては、下手をすれば違う役を演じているのに、どれも同じにしか見えないというリスクもはらんでいる。

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